ドイツの金融規制当局は、ビットコイン(BTC)のサイドチェーンに基づくセキュリティトークン・オファリング(STO)を承認した。
ドイツ連邦金融監督庁(BaFin)は、ゲームパブリッシャーのExordiumによるEXOeuトークンを承認した。これにより、現地の個人投資家がデジタル取引プラットフォームStokrでのトークンセールに参加できるようになった。
ドイツの投資家は、最低投資額100ドルでStokr経由でEXOeuに投資できる。EXOeuは、Stokrで承認された2つ目のSTOだ。
このEXOeuのSTOは今年1月に最初に発表された。ExordiumによるMMOゲーム「Infinite Fleet」の開発資金を集めるためのものだ。このSTOは、フランスやルクセンブルク、スペイン、ポルトガルなどのほかの欧州諸国の投資家が利用でき、これまでに700万ドル以上を調達している。
多くのSTOはイーサリアムブロックチェーンに基づいているが、EXOeuトークンはビットコインのサイドチェーンである「リキッド」上に構築されたトークン化プラットフォーム、ブロックストリームAmpを介して発行されている。
「ビットコインは決済であり、そして資本市場を形成する時が来ている。これはレイヤー2テクノロジーを介して行うことができる」と、Stokrの共同創設者であるアーナブ・ナスカー氏は述べている。イーサリアムは高いガス料金やイーサリアム2.0関連の不確実性で「その魅力を失っている」とも同氏は指摘している。
Stokrの共同創設者であるトビアス・セイドル氏によると、BaFinによるExordiumのSTO承認は、クロスボーダーなブロックチェーンベースのSTOにとって新たなマイルストーンであり、「ビットコインが未来の資本市場におけるバックボーンになるだろう」と強調している。