アルトコインセクターの全体的な上昇、いわゆるアルトシーズンは、世界最大の2つの仮想通貨の価格次第では2025年まで遅れる可能性がある。
ビットメックスの共同創設者であり、メイルストロムファンドの最高投資責任者であるアーサー・ヘイズ氏によれば、ビットコイン(BTC)とイーサ(ETH)の両方が重要な心理的レベルを取り戻すことが、アルトコインセクターが強気の上昇を開始するための条件であるという。
ヘイズ氏は8月12日のリサーチノートで「アルトシーズンはビットコインとイーサがそれぞれ7万ドルと4000ドルを決定的に突破した後にのみ戻ってくるだろう。年末に向けてドルの流動性に触発されたビットコインとイーサの上昇の組み合わせが、魅力的なシットコインの宴が復活するための強固な基盤を作るだろう」と書いている。
ビットコインとイーサの価格は、8月5日の仮想通貨市場の暴落から回復している。この暴落により、2つの仮想通貨は2月の安値まで調整された。
ビットコインは6万3000ドルを下回り、半減期後の成長軌道を下回ったが、2024年末までにトレンドラインを回復すれば、過去のビットコイン半減期サイクルに基づいて10万ドルに向かう軌道に戻る可能性がある。

BTCの次の目標は10万ドル
半減期後の成長軌道はヘイズの予測と一致しており、彼はこのサイクル中にビットコインが10万ドルの大台を突破すると予想している。ベイズ氏によれば、米国債(Tビル)の追加発行によって新たな流動性が仮想通貨市場に注入されることで、ビットコイン上昇を引き起こすという。
「したがって、バッドガール・イエレンの言葉を借りると、今から年末までに3010億ドルのTビルが純発行されることがわかる。この関係が成立すれば、ビットコインは円高による下落を迅速に取り戻すだろう。ビットコインの次の目標は10万ドルだ」
しかし、ビットコインは現在、6万ドルの心理的水準を超えるのに苦戦している。ビットコイン上場投資信託(ETF)の流入が停滞しているのが一因だ。
ファーサイドによれば、米国の現物ビットコインETFは8月12日に累計2780万ドル相当のBTCを集めたが、8月9日には累計8900万ドル相当の流出となっている。

ソラナは250ドル超え
現在、世界で5番目に大きな仮想通貨であるソラナ(SOL)トークンは、次のアルトコインシーズンで250ドルにまで上昇する可能性がある。
ビットコインが7万ドルの心理的水準を超えると、ソラナへの投資も増える可能性があるとヘイズは指摘している。「ソラナも250ドルを超えるだろうが、相対的な市場規模を考えると、ソラナの価格上昇による仮想通貨市場全体の富の効果は、ビットコインやイーサほど強力ではない」。
しかし、ソラナの価格は現在、2021年11月に記録した259ドルの史上最高値から42%下落している。
