ビットコイン 2025年には13万2000ドルに到達する可能性 M2マネーサプライの増加が触媒に

ビットコインは2025年に2兆ドルの投資を引き寄せる可能性がある。これは、世界最大の経済圏である米国で流動性が増加すると期待されているためだ。

リアルビジョンのチーフ仮想通貨アナリスト、ジェイミー・クーツ氏によれば、米連邦準備制度理事会（FRB）は2025年に世界のマネーサプライを現在の107兆ドルから127兆ドル以上に増やすと予測されており、18%の増加が見込まれるという。

クーツ氏のデータによれば、M2マネーサプライ（現預金と定期預金・譲渡性預金などを加えたもの）の成長により、ビットコイン(BTC)の価格は13万2000ドル達する可能性があるという。

2025年には20兆ドルの流動性注入がビットコインの価格に大きな影響を与え、さらに2兆ドルの投資をビットコインに引き寄せる可能性がある。

歴史的なデータによれば、ビットコインは新たに創出されたマネーサプライの約10%を引き寄せているとクーツは11月28日のX投稿で指摘する。

「2022年第4四半期に世界のM2は94兆ドルで底を打ち、現在は105兆ドルに上昇している。この期間中、ビットコインの時価総額は5倍になり、1.5兆ドルを追加した。言い換えれば、新しいマネーサプライの10%が法定通貨システムからビットコインという新興の世界準備資産に流れ込んでいる…」

クーツの予測によれば、世界のM2マネーサプライは2026年1月26日にピークに達する見込みだ。

BTC価格は2025年に15万ドルに？

ビットコインの年間リターンは113%を超えており、伝統的な投資手段を上回っていることから、通貨の価値下落が進む中で機関投資家のビットコイン採用が強まる可能性があるとクーツ氏は語った。

現在の市場のセンチメントとテクニカル的なパターンに基づけば、ビットコインは次の強気サイクルのピークに6～9ヶ月以内に達する可能性があるとビットゲットリサーチのチーフアナリスト、ライアン・リー氏はコインテレグラフに語った。

「この予測は2024年末から2025年半ばの間にピークを迎える可能性を示している。価格目標の予測は大きく異なるが、一部のアナリストは2025年末までにビットコインが11万8,928ドル、もしくは13万ドル～15万ドルに達する可能性があると述べている」

他の専門家は、15万ドルという数値を保守的だと見ている。特に、資産運用大手バンエックは、トランプ大統領の勝利による市場の楽観的な見通しにより、今後18ヶ月で18万ドルを超えるビットコイン価格を予測している。

しかし、ビットコインは短期的に9万8,300ドルを超えると大きな抵抗に直面する可能性がある。コイングラスのデータによれば、これを超える動きがあれば、全取引所で累積されたレバレッジショートポジションの10億4000万ドル以上が清算される可能性がある。