11日のビットコイン(BTC)円は1435万1949円から取引が始まった。FOMCを通過し、パウエルFRB議長の発言を消化する形で東京時間のこの日の相場は売り優勢で1400万円周辺まで下値を広げたが、節目9万ドル(≒1399万円)周辺で買い支えられると、欧州時間は売り一巡となり1410万円での揉み合いに転じた。米国時間序盤には再び弱含むも、FOMCの金利見通しが懸念されていたほどタカ派的でなかったことから米国株相場が反発。BTCにも買い戻しが入り、相場は東京時間の下げ幅を奪回した。米国市場引け後には1460万円近辺まで水準を戻し、終値は1441万円となった。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト 英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。