仮想通貨取引所バイナンスは、フランスやイタリアなどの国でプライバシートークン(匿名通貨)の上場廃止を準備しており、欧州での仮想通貨のプライバシーが低下する見通しだ。6月26日から、フランス、イタリア、ポーランド、スペインのバイナンスのユーザーは、モネロ(XMR)やジーキャッシュ(ZEC)などのプライバシートークンを取引できなくなる。

バイナンスの広報担当者は、新たな制限が合計12のコインに影響を与えるとコインテレグラフに語った。対象となるトークンには、デクレッド(DCR)、ダッシュ(DASH)、ジーキャッシュ(ZEC)、ホライズン(ZEN)、PIVX(PIVX)、ナブコイン(NAV)、シークレット(SCRT)、バージ(XVG)、フィロ(FIRO)、ビーム(BEAM)、モネロ(XMR)、モービルコイン(MOB)が含まれる。

バイナンスの広報担当者は、「できるだけ多くの質の高いプロジェクトをサポートすることを目指しているが、できるだけ多くのユーザーにサービスを提供できるように、プライバシーコインの取引に関する現地の法律や規制に従わなければならない」としている。

バイナンスの継続的なコンプライアンスプロセスの一環として、影響を受けるユーザーに連絡し、6月26日以降、当社のプラットフォームでプライバシートークンを購入または取引できなくなることを通知した」と語った。

バイナンスはフランスの顧客に送ったメールで、いくつかの欧州諸国での現地の規制要件により、匿名性が強化された暗号資産(CAE)を提供できなくなったと述べた

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン