仮想通貨取引所バイナンスは、自社のステーブルコインであるバイナンスUSD(BUSD)について、借入および貸出サービスを10月25日に停止する。

10月3日の発表によれば、バイナンスは月末までに全ての未決済のBUSDローンと担保ポジションを解消する。ユーザーは引き続きテザー(USDT)、DAI、トゥルーUSD(TUSD)、USDコイン(USDC)などのステーブルコインを使ってバイナンスで借入や貸出が可能だ。現在、ユーザーはバイナンスでBUSDを年利3%で貸し出すことができる。

8月31日、バイナンスが2024年までにBUSDステーブルコインに関連する全てのサービスを停止すると発表した。2月13日には、BUSDの発行元であるニューヨークのフィンテック企業パクソスが、ニューヨーク金融サービス局(NYDFS)からの指示を受け、バイナンスとの関係を終了すると発表していた。パクソスは新規のBUSD発行を停止し、2024年2月にBUSDの償還を終了するとしていた。

終了発表前、BUSDは最大のステーブルコインの1つであり、2022年11月に230億ドルの時価総額を記録していた。しかし、現在は22億3000万ドルにまで落ち込んでいる。

BUSDおよび関連サービスの終了は段階的に行われてきた。先月、バイナンスはBNBチェーン、アバランチェ、ポリゴン、トロン、オプティミズムを通じたBUSDの出金を停止した(イーサリアムネットワークでは引き続き可能だ)。一方、BUSDの入金は全てのブロックチェーンで引き続き可能で、取引所はユーザーに対し、来年までにBUSD残高を法定通貨または他の仮想通貨に交換するよう呼びかけている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン