仮想通貨取引所バイナンスは、ユーザーに対し自社のステーブルコインであるバイナンスUSD(BUSD)を新たに上場したステーブルコインに交換するよう要請している。これは、BUSDのサポートを段階的に終了する計画に伴うものだ。

バイナンスは8月31日の声明で、2024年2月までにBUSDのサポートを段階的に停止することを確認した。これは、パクソスがその時点でBUSDの償還を終了する計画と一致している。

バイナンスは声明で、ユーザーに対し、BUSDの残高をファーストデジタルUSD(FDUSD)に変換するよう勧めている。FDUSDは、香港の信託会社ファーストデジタルグループが6月に発行し、7月末にバイナンスで初めて上場したステーブルコインだ。取引所はBUSDからFDUSDへの変換に手数料をかけず、8月30日には8つのBUSDペアを上場廃止した。

バイナンスは以前から、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)のFDUSD取引ペアを手数料ゼロで提供し、ユーザーにステーブルコインの利用を奨励してきた。

バイナンスがBUSDのサポートを停止する決定は、米証券取引委員会が2月13日にパクソスに対して発行したウェルズ通知で、BUSDが未登録の証券であると主張したことを受けたものと見られる。同日、ニューヨーク金融サービス局はパクソスに対し、BUSDの発行を停止するよう命じた

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン