仮想通貨取引所最大手バイナンス(Binance)がステーブルコイン市場の再編成に動いている。同取引所は26日、「テザー(USDT)市場」とされていた区分を複数のステーブルコイン市場と統合し、「ステーブルコインマーケット( Stablecoin Market (USDⓈ))」に改称。これによりさらに多くの対ステーブルコイン取引をサポートしていくという。ステーブルコインとは、法定通貨の準備金と1:1で兌換できる価格の安定した仮想通貨の一種だ。
コインテレグラフ特集記事:「【動画ドキュメントあり】ステーブルコインの時代?「仮想通貨」とは異なる法解釈と今後の展望について業界関係者に聞く」
ちなみにバイナンスは、USDⓈとの表記はあくまでもステーブルコイン市場のことであり、新たなステーブルコインのことを指していないことを言明している。
今月15日、バイナンスは米サークル社発行のUSDコイン(USDC)の上場を発表していた。また、これに先立ってPAXやTrueUSD (TUSD)の取り扱いも開始している。
USDコイン(USDC)はコインベースとサークル社が10月に共同で立ち上げたステーブルコインだ。担保となる米ドル準備金は第三者機関による監査が可能な金融機関において保管されているという。
一方、これまで米ドルステーブルコイン市場でシェアを独占してきたテザーは常にまとわりつく疑惑を打ち消せず先月には対ドルレートが0.91ドルまで下落。CEOが同一人物だといわれる仮想通貨取引所ビットフィネックスの破たんの噂もあいまって、不透明感がぬぐえない。
参考記事「仮想通貨テザーからの逃避が進行中?ビットコイン価格のプレミアム上昇の真相」
バイナンスで流通することによってUSDコインはシェアを上げ、テザーの牙城を崩せるか。ステーブルコインの攻防はしばらく続きそうだ。
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— コインテレグラフ⚡仮想通貨ニュース (@JpCointelegraph) 2018年10月31日
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