バイナンスは第3四半期のマーケットレポートの中で、仮想通貨業界が厳しい四半期を経験したことを確認した。多くのセクターで市場は下落したが、ドイツ銀行、ソニー、ペイパルなどのWeb3分野への参入が一部の痛みを緩和したという。
レポートによれば、世界の仮想通貨市場の時価総額は前四半期比8.6%減少した。さらに「『より長期にわたって金利が高いままになる』とのレトリックが続く中」、資金調達は前四半期比で21.4%減少した。インフラは他のセクターよりも良好だった。
ブロックチェーンのアクティビティはわずかに減少したが、NEARは大きな例外だった。NEARは前四半期比約120%増加を記録した。また、NEARは8月からアクティブアドレスが急増した。BNBは急落し、一方でイーサリアムはわずかに上昇し、ソラナはわずかに下落した。
分散型金融(DeFi)全体でロックされた総価値(TVL)は13.1%減少した。一方、流動性ステーキングは10.5%増加した。イーサリアムは18.6%の減少を記録したが、TVLの55.1%を占めており、主導的なブロックチェーンだった。トロンのTVLは前四半期比で17.9%増加した。テザー(USDT)はステーブルコイン市場のシェアの67.2%を占めた。
非代替性トークン(NFT)の販売は引き続き下落した。9月は約3億ドルで、2021年1月以来のNFT販売では最悪の月だった。9月の平均販売価格は38.17ドルで、2021年8月の最高値791.84ドルから下落した。しかし、9月の急落に関わらず、NFT取引は全体的に増加した。
ゲームトークンは価格では前四半期比で44.9%減少したにも関わらず、NFT売上高をリードする存在だった。バイナンスによれば、GoogleがPlayストアのゲームでNFTを許可する決定は、市場に新たな推進力を与える可能性がある。Sweat EconomyとSuperWalkは、それぞれユニークなアクティブウォレットで2位と3位を占め、ムーブ・トゥ・アーンゲームへの関心が増加していることを示した。

今年のトップ10コインのうち6つが上昇した。ソラナ(SOL)が最も好調で、113.73%上昇し、Tonはトップ10リスト入りとなったが、3.11%下落した。ビットコイン(BTC)はこれまでに63.05%上昇し、ETHは39.9%上昇した。BNBは2023年第3四半期末までに12.77%減少した。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン