バイナンスの地域ビジネス開発責任者によれば、アフリカ、アジア、東ヨーロッパの国々は、商品やサービスの支払い方法として仮想通貨をブリッジするためにバイナンスペイを使用しているという。
地域ビジネス開発責任者のパクニング・ルク氏は、コインテレグラフとのインタビューで、バイナンスの決済サービスの最新データを共有した。2021年に開始されたバイナンスペイは、主要なオンライン商人プラットフォームやリアルの小売業者をその決済レールに迎えることで、3000万人以上のユーザーを獲得している。
WooCommerceとの戦略的パートナーシップも、バイナンスペイのリーチを広げることが期待されている。全世界のウェブサイトの約40%がこのeコマースプラグインを使用していると推定されている。この統合により、仮想通貨ユーザーは70種類のトークンで決済を行うことができる。
このパートナーシップは、WooCommerceがサービスを提供している事業者を通じて、バイナンスペイを膨大な数の企業と顧客に向けた仮想通貨の支払レールにしている。
ルク氏はまた、アフリカ、南アジア、独立国家連合(CIS)の東欧諸国などでのユーザーの主要なユースケースとして、送金とオンラインショッピングを強調した。
ユーザーは、WooCommerceとの統合を通じて、Uber、Bolt、Grabなどの車両呼び出しサービスの支払いを仮想通貨で行うこともできる:
「これらはこのサービスを促進するためのインフラストラクチャだ。私たちは、ユーザーが他の車両呼び出しアプリにリダイレクトされることなくバイナンスペイで乗車を予約できるようにするフロントエンドを構築した」
バイナンスペイは、現在進行中のロシアとの紛争が発生する前から、ウクライナのスーパーマーケットチェーンVarus、およびガソリンスタンドチェーンWOGとのパートナーシップを通じてウクライナに展開している。
将来的にPayPalのような企業と競争することになるのかと質問すると、ルク氏は、サービスはパートナーシップを築き、業界の参加者と共に働くことにより集中していると答えた。
「私たちは、PayPalのようなグローバルプレイヤーが、仮想通貨決済方法を含むさまざまな決済方法を集約できるチャネルパートナーになることを歓迎する。その結果、小売業者とエンドユーザーは支払いを行うための選択肢を得ることができる」
ルク氏はコインテレグラフに、バイナンスの製品チームはコンプライアンスに鋭い焦点を当てており、同社は異なる管轄区でライセンスを取得して基準を満たすようにしているとも語った。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン