大手仮想通貨(暗号資産)取引所バイナンス(Binance)は、インドの仮想通貨取引所などが参加している業界団体に加盟した。

バイナンスは、インドインターネット&モバイル協会(IAMAI)のデジタル資産取引所委員会に参加した。この協会は、インドのデジタル企業による業界団体だ。インドの中央銀行が現地の銀行に対して、仮想通貨企業との取引を禁止すると命じた時には、これに反対する声明を出している。

インドでは1週間前、現地メディアが財務省が仮想通貨を全面禁止する方向で調整していると報じられている

バイナンス、インドでの影響力拡大

バイナンスは6月18日にIAMAIへの加盟を発表し、インドの仮想通貨・ブロックチェーン産業の発展を推進するため、グローバルなベストプラクティスの実装に取り組むと述べている。

バイナンスの創業者兼CEOのジャオ・チャンポン氏(通称CZ)は、「バイナンスはIAMAIに参加し、インドのブロックチェーン業界で持続可能な成長と発展を形作ることに貢献できることを光栄に思う」と語っている。

「私たちはインドのブロックチェーン採用をさらに加速させたいと考えており、デジタル資産とブロックチェーンのイノベーションのための進歩的なフレームワークでIAMAIと協力していく」

バイナンスは、インドのブロックチェーン業界のイノベーションをサポートするため、ブロックチェーン・フォー。インディア・ファンドを立ち上げることに加え、規制当局と協力してインドの仮想通貨の持続可能な枠組みの開発を進めていく計画だ。

IAMAIのガウラ・チョプラ副会長は、バイナンス加盟を歓迎し、次のように述べた。

「様々な国での規制順守の実践的な経験を踏まえ、バイナンスや他の業界のプレイヤーと協力して、インドの暗号資産の建設的な政策的枠組みを開発していくことに期待している」

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン