分散型仮想通貨取引所KyberSwapで起きた26万5000ドルのハッキング事件。この調査に協力した仮想通貨取引所バイナンスは、攻撃に関与したと思われる2人の容疑者を絞り込んだ。

9月1日、Kyber Networkはフロントエンドの脆弱性を突かれ、攻撃者はKyberSwapから26万5000ドル相当のユーザー資金を持ち去る事態となった。これに対して、KyberSwapはハッカー側に15%にバグバウンティ(約4万ドル)を提供することで、資金を返還してもらい事態を収拾しようとした。

同時に、バイナンスのセキュリティチームは、独自の調査に基づいて、このハッキングを指揮した可能性のある2人の容疑者を特定した。バイナンスのチャンポン・ジャオCEOは、Kyberチームに情報が送ったと報告している。

また、バイナンスは法執行機関との連携を開始し、両者でハッカーを追い詰める努力を続けている。

取引高で最大の仮想通貨取引所であるバイナンスが、他のエコシステムの投資家を支援するための積極的に強力したことは、コミュニティメンバーの一人が指摘するように、仮想通貨エコシステムにとって重要なことになるだろう。

「バイナンスは現在、仮想通貨空間で兄貴の役割を果たしている。バイナンスはそのプラットフォームを保護するだけでなく、仮想通貨エコシステム全体を保護するようになっている」

バイナンスの調査が確認されれば、KyberSwapの投資家は、コミュニティ主導によるハッキング償還という珍しい事例の目撃者となるかもしれない。