バイナンス(Binance)は、欧州で仮想通貨(暗号資産)デビットカード「バイナンスカード」のユーザーへの発送を開始した。
「限定された量のバイナンスカードの出荷を7月24日から開始した」と、バイナンスの担当者はコインテレグラフへの7月27日のメールで明らかにした。「カードは欧州経済領域のユーザー向けに出荷されている」という。
CEOがツイッターでカード発行について投稿
バイナンスのジャオ・チャンポンCEO(通称CZ)は7月25日のツイートで、バイナンスカードが「数量限定で発送を開始したと聞いている」と述べていたが、今回バイナンス側が正式に認めた形だ。
バイナンスは2020年4月に仮想通貨デビットカードの構想を発表し、その後、7月はじめに仮想通貨デビットカードを手掛けるSwipe社を買収した。7月中旬にはCZがツイッター上でカードをテストしている様子を投稿。その中ではAmazonのオーディオストアであるAudibleや自動車配車サービスのGrab、eコマースプラットフォームLazadaでの「実際の取引」を行っていると語っていた。またその際には、カードは欧州限定でまずはスタートすると述べていた。
バイナンスの将来の計画
仮想通貨取引所大手であるバイナンスは、仮想通貨デビットカードの範囲を拡大する方針であるとしている。
バイナンスでは、「バイナンスカードはまもなくイギリスでオーダーできるようになるだろう」と述べている。
さらに「私たちはそれをグローバルなイニシアティブであると考えており、より多くの国と地域に拡大するだろう」とも語っている。
バイナンスの担当者は、仮想通貨デビットカードの対応地域拡大について、具体的な地域名については明らかにしなかったが、新しい国や地域への対応はゆっくりと拡大させていく考えであるとも述べている。
「この仮想通貨オフランプを、今年および今後数年間でより多くの国と地域で利用できるようにしたいと考えている」
経済の不確実性が増す中で、一部の企業は苦戦しているが、バイナンスは2020年も急成長を続けている。仮想通貨デビットカードも、バイナンス拡大の1つの領域となっている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン