仮想通貨取引所バイナンスのジャオ・チャンポンCEO(通称CZ)は、自称「サトシ・ナカモト」であり、ビットコインSV(BSV)を率いるクレイグ・ライト氏に対する不信感を公に表明した。

24日のツイートで、CZはクレイグ・ライト氏が「詐欺である」と公言した。CZはさらに、ビットコインSVに投資しないように述べた。

「詐欺への投資は決して成功しない」

2019年4月、バイナンスはビットコインSVの上場を廃止した。バイナンスは上場廃止の理由を定期的な審査によるものと説明したが、理由の1つとして「倫理に反する行為や詐欺的な行為の証拠」を挙げていた。

コインテレグラフはバイナンスにこの問題についてコメントを求めているが、まだ返答はない。

クレイグ・ライト氏への批判

クレイグ・ライト氏はオーストラリア出身のコンピューター科学者であり、自分自身のことをビットコインのホワイトペーパーを書いたサトシ・ナカモトだと主張している。

クレイグ・ライト氏への不信感を表明しているのはCZだけではない。最近には、スタートトレックに主演していたウィリアム・シャトナー氏(カーク船長役を演じていた)が、クレイグ・ライト氏はサトシではないと考えているとツイートした

ビットコインSV(サトシ・ビジョン)は2月4日、ハードフォーク「ジェネシス」を実行した。ブロック620539でハードフォークが確認された。今回のハードフォークでは、スケーラビリティの向上やビットコインが「本来持っている」プロトコルの実行、プロトコルの安定の3点を目的とした。

特にこれまでに1秒間に1000だったトランザクション処理件数を撤廃。スケーラビリティを向上させる。これによって、「大規模なアプリケーション」を構築できるようになるという。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン

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