ブロックチェーンデータによれば、ブータン政府がフィグメントを通じて約97万ドル相当のイーサリアム(ETH)320ETHをステーキングしたことが明らかになった。ブータンが仮想通貨保有とバリデーター運用を拡大する中で、新たなオンチェーン活動となる。

フィグメントは、大口投資家や機関投資家向けに複数のブロックチェーンでデジタル資産をステーキングし、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)のネットワーク保全に貢献することで報酬を得られるよう支援するステーキングプロバイダーだ。

今回の動きは、ブータンにおけるイーサリアム関連の取り組みが加速していることを示すものだ。2025年10月、人口約80万人のブータンは、自国のデジタルIDシステムをポリゴンからイーサリアムへ移行し始めた。これにより、住民はネットワーク上で自身の身元を確認し、政府サービスにアクセスできるようになる。

イーサリアムとの統合はすでに稼働しており、住民の認証情報は2026年初頭までに完全移行される予定であるという。

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ブータンによる仮想通貨取引 Source: Arkham

仮想通貨領域での存在感を拡大

ブータンはここ数年、デジタル資産への関与を強めてきた。2019年には水力発電を活用してビットコインを密かにマイニングし、仮想通貨の蓄積を開始している。アーカムのデータによれば、同国は現在約6154BTCを保有し、価格ベースでは5億6200万ドル超に相当する。

2025年7月には、観光産業の強化と若い旅行者の誘致を目的に、国内全域で仮想通貨決済の導入を進める方針を発表した。当局によれば、この取り組みはバイナンスの支援を受けており、すでに約1000の加盟店が参加している。

ブータンのこうした動きは、企業や機関投資家によるビットコインの保有拡大というトレンドとも一致している。大口保有者の市場への影響力は増しつつある。

企業のビットコイント保有においては、マイケル・セイラー氏率いるストラテジー社が64万9870BTCで首位に立ち、マイニング企業マラソン・ホールディングスは5万3250BTCで大きく引き離されて2位に位置している。

世界最大のビットコイン保有者は依然としてサトシ・ナカモト氏であり、ネットワーク創設者として約110万BTCを管理していると推定されている。

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