仮想通貨相場の急落の要因はゴールドマンサックスのニュースではなく、仮想通貨両替サービスを手がけるシェイプシフトの運営上の方針転換だという見方が出ているとビジネスインサイダー・オーストラリアなどが伝えた。
シェイプシフトは、法定通貨をはさまない仮想通貨両替サービスを手がけており、匿名のピアツーピア(P2P)取引が特徴。登録せずにアルトコインをビットコイン両替することやその逆の取引が可能だった。しかし、シェイプシフトは5日にこの方針を変換。トレーダーに対してメンバー登録を義務付けた。
シェイプシフトはこの理由について「最新のロイヤリティープログラム」と説明しているものの、本当は違法行為やマネーロンダリング対策なのではないかという観測も出ている。
Forexliveは、ビットコインよりイーサリアムやEOSなどのアルトコインが売られている理由として、シェイプシフトの方針転換があると分析。匿名を好み、アルトコインを所有していたトレーダーが、相次いで売りに走っているのではないかとみている。仮想通貨の価値を支える上で闇市場の存在は大きく、今後、こうした匿名の両替サービスが減少するにしたがって売り圧力が高まるかもしれないと警告した。
またForexliveは、ゴールドマンサックスは仮想通貨取引デスク開設を諦めておらず、カストディ(資産管理)サービスの改善に取り組んでいると発言したと指摘。大規模なトレーディング開始に向けて大きな一歩のはずだと伝えた。その上で、規制に関して不透明感が漂っているのは今に始まった事ではないと報じている。