仮想通貨取引所ビットフィネックスにおけるビットコイン(BTC)/ドル(USD)の売り注文が過去最高に迫っている。複数の米メディアが21日に伝えた。一般的には弱気相場を反映していると考えられるものの、過去にはショートスクイズによって24時間でビットコイン価格が16%以上も上昇したことがある。

 執筆時点でビットフィネックスにおけるBTC /USDの売り注文(ショートオーダー)の数は、3万9600。4月12日に付けた過去最高の4万719との差がなくなってきている。一般的に売り注文が増えるということは弱気相場のサインで、多くの投資家が近い将来に仮想通貨相場がさらに下落すると考えていることを表す。

 ただ相場が上がることでショート筋のポジションを損切りするショートスクイズの可能性があるという見方も出ている。例えば強気派が相場を釣り上げることで、「今後相場が下がる」と考えて売り注文を出していた投資家の思惑が外れ、損切りのためビットコインを買い戻す現象だ。実際、コインデスクによると、4月12日に売り注文が過去最高をつけた時、ビットコイン価格は6943ドルで始まったが、24時間後に8087ドルと16%以上も上昇した。

(引用元:コインデスク 「ビットコイン価格(上段)と売り注文の数(中段))

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