カナダの大手銀行、モントリオール銀行(BMO)は、顧客が同行の口座を通じて仮想通貨を購入するのを禁止した。28日に確認された

 同行の職員がレディットに社内文書のスクリーンショットを投稿した。同行は仮想通貨取引に関係するすべての出入金およびオンラインでの支払いを「ブロックする」と書いている。

 流出した文書によれば、理由は「ボラタリティ」という。

 「本日よりBMOは、仮想通貨取引をブロックしていく」と書かれている。

「この決定は、仮想通貨の相場のボラタリティの高さを鑑みたものであり、また、当行の顧客と当行自身の安全性を確保するための措置である」

 ビットコインの価格は今年に入って7500ドルから1万1500ドルのレンジで変動し続ており、値動きの速さは、仮想通貨の9年間の歴史の中での変動幅に比べれば、はるかにボラタリティは低いといえる。

 BMOは、仮想通貨が同行自身とその顧客の安全性に対してどのような悪影響を及ぼすのかについて言及してないようであるし、実際に起きた事例を根拠として提示してもいない。

 仮想通貨取引のブロックということでは、銀行は、クレジットカード会社のVISAが今年初めにデビットカードでの仮想通貨対応を止めるというのを真似しているようだ。

 一方で、英国のバークレー銀行は今月、米国最大の仮想通貨取引所のコインベースと提携した。英国の仮想通貨保有者への支払いを迅速かつ安く行うためだ。かつてのライバルは、ビットコインの世界へと逆戻りしつつある。