韓国の中央銀行である韓国銀行は、韓国と海外における仮想通貨価格のギャップがさらに拡大する可能性を警告した。地元の報道機関ノーカットニュースが11日伝えた

 中銀は、韓国の取引所での仮想通貨価格と海外のそれの差、いわゆる「キムチ・プレミアム」が出現する可能性を国民に警告した。キムチのプレミアムは特にビットコイン(BTC)価格について見られる現象だ。

 銀行の決済システム研究チームのキム・ドンソプ氏は、「キムチのプレミアム」は「国内市場の過熱度の指標」と主張している。韓国は、米国と日本に次いで世界最大の仮想通貨ユーザー基盤があると言われている。以前、アルトコインは他国の取引所価格より30%以上高く取引されていた。コインマーケットキャップは1月、世界との「価格に極端な相違がある」ことを理由に、インデックスから韓国の取引所を除外したほどだ。

 たとえば、2017年7月から2018年5月までの間、韓国の仮想通貨は、国際水準と比べて5%高かった。1月のピーク時には「キムチ・プレミアム」レートは48.29%に達した。それ以降は、2月のブルームバーグによると、「キムチ・プレミアム」は消失した。

 キム・ドンソプ氏は、別の「キムチ・プレミアム」の結果について言えば、市場を監視し、投資家が価格上昇の間違った期待から貯蓄を仮想通貨になげ売るのを防ぐために、国民の意識を高めるよう当局は行動すべきと述べた。

 中銀よれば、高い「キムチ・プレミアム」水準は、違法なFX取引の輸入など、国の市場に他の副作用を引き起こす可能性があるという。