ニューヨークに拠点を置くデリバティブ取引所バックト(Bakkt)は、米国での最近の規制動向を受けて、人気のある3つのアルトコインを上場廃止にした。フォーチュンの報道によると、バックトでソラナ(SOL)、ポリゴン(MATIC)、カルダノ(ADA)の取引が停止された。
この決定は、米証券取引委員会(SEC)が仮想通貨取引所バイナンスとコインベースを提訴したことを受けたものだ。訴状では、20以上のデジタル資産が証券として分類されており、SOL、MATIC、ADAも含まれている。米国の規制当局が「証券」とみなす仮想通貨の総数は現在68に達している。
バックトの最高法務責任者であるマーク・ダヌンツィオ氏は、フォーチュンに対し、「より広範なコインのリストをコンプライアンスに準拠して提供する方法が明確になるまで、変更を実施している」と語った。
SECの取締りは規制の不確実性に拍車をかけており、過去数日間で他の取引プラットフォームでもトークンペアを上場廃止する動きが続いている。今週初めには、eToroがアルゴランド(ALGO)、ディセントラランド(MANA)、MATIC、ダッシュ(DASH)の米国顧客向けの取引を停止し、競合のロビンフッドがSOL、MATIC、ADAのサポートを終了している。
アルトコインの上場廃止は、市場の下落に苦しむトークンの流動性をさらに締め付けることになるだろう。CoinMarketCapのデータによると、MATIC、ADA、SOLは合わせて時価総額が約100億ドル減少した。SOLの時価総額は6月4日の87.8億ドルから執筆時点で58.5億ドルに下落し、ADAの時価総額は133.1億ドルから90億ドルに、MATICの時価総額は83.7億ドルから53.2億ドルに減少した。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン