米証券取引委員会(SEC)が「証券」として指摘している仮想通貨の総数は、仮想通貨取引所バイナンスに対する訴訟でさらに追加され、現在61種類となっている

61種類の仮想通貨が「証券」とされたのは、SECが過去数年間に行ってきたさまざまな訴訟によるものだ。直近のバイナンスに対する訴訟では、SECはBNB(BNB)、バイナンスUSD(BUSD)、ソラナ(SOL)、カルダノ(ADA)、ポリゴン(MATIC)、コスモス(ATOM)、ザ・サンドボックス(SAND)、ディセントラランド(MANA)、アクシーインフィニティ(AXS)、COTI(COTI)の10種類の仮想通貨を証券だと主張した。

SECが証券とみなしている他の注目すべき仮想通貨には、リップルのXRP、LBRYのLBRYクレジット(LBC)(ただし、二次販売は除く)およびアルゴランド(ALGO)などがある。アルゴランドは、4月にビットレックスを訴えた際に5つの仮想通貨とともに名指しされた。 SECが一度に最も多くの仮想通貨を指摘したのは、2月にテラフォーム・ラボを詐欺で訴えた際で、テラ・ルナ・クラシック(LUNC)、テラ・クラシックUSD(USTC)、ミラープロトコル(MIR)、およびアップルやテスラの株価をコピーすることを目指した13のミラー資産(mAssets)など、合計16の仮想通貨が証券とされた。

SECが仮想通貨業界に対して訴訟を起こした結果、現在は市場の1000億ドル以上、つまり仮想通貨市場時価総額全体(1.09兆ドル)の約10%が「証券」となっている。しかし、SECのゲイリー・ゲンスラー委員長は、「ビットコイン以外のすべて」が当局の管轄下にある証券であると主張している

SEC が「有価証券」とみなした仮想通貨

SEC は現在、以下の48種類の仮想通貨を「証券」であると主張している:

XRP (XRP)、 テレグラムのGram (TON)、 LBRYクレジット(LBC)、 OmiseGo (OMG)、 ダッシュ(DASH)、 アルゴランド(ALGO)、 ナガ(NGC)、 モノリス(TKN)、 IHTリアルエステート (IHT)、 パワーレジャー (POWR)、 クロマティカ(KROM)、 DFXファイナンス(DFX)、 Amp (AMP)、 ラリー(RLY)、 Rari Governance Token (RGT)、 DerivaDAO (DDX)、 XYOネットワーク(XYO)、 Liechtenstein Cryptoasset Exchange (LCX)、 Kin (KIN)、 ソルトレンディング (SALT)、 Beaxy Token (BXY)、 ドラゴンチェーン(DRGN)、 トロン(TRX)、 ビットトレント(BTT)、 テラUSD (UST)、 ルナ(LUNA)、 ミラープロトコル (MIR)、 Mango (MNGO)、 Ducat (DUCAT)、 Locke (LOCKE)、 イーサリアムマックス(EMAX)、 ハイドロ(HYDRO)、 ビットコネクト(BCC)、 Meta 1 Coin (META1)、 ファイルコイン(FIL)、 BNB (BNB)、 バイナンスUSD (BUSD)、 ソラナ(SOL)、 カルダノ(ADA)、 ポリゴン(MATIC)、 コスモス(ATOM)、 ザ・サンドボックス(SAND)、 ディセントラランド(MANA)、 アクシ―インフィニティ (AXS)、 COTI (COTI)、 Paragon (PRG) 、エアートークン (AIR).

さらにSECは以下の13のミラー資産を「証券」だと主張している:

 ミラード・アップル (mAAPL)、 ミラード・アマゾン (mAMZN)、 ミラード・アリババグループホールディングス (mBABA)、 ミラード・アルファベット(mGOOGL)、 ミラード・マイクロソフト (mMSFT)、 ミラード・ネットフリックス (mNFLX)、 ミラード・テスラ (mTSLA)、 ミラード・ツイッター(mTWTR)、 ミラード・iシェアーズゴールドトラスト (mIAU)、ミラード・インベストコ QQQ トラスト(mQQQ)、 ミラード・iシェアーズシルバートラスト (mSLV)、 ミラード・ユナイテッドステイツオイルファンド (mUSO)、 ミラード・プロシェアーズVIXショートタームフューチャーズ ETF (mVIXY).

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン