ミュンヘンを拠点とするビットリアルキャピタル社が、ドイツ連邦金融監督庁(BaFin)から、仮想通貨と不動産に投資するハイブリッドファンドの販売認可を受け、登録された。ファイナンスマグネイトが24日に伝えた。
「ビットリアル不動産ブロックチェーン・オポチュニティーファンド1(BREBCO 1)」は、報道によれば、仮想通貨と不動産を組合せたドイツ初のファンドになる。ビットリアルキャピタル社のLinkedInプロフィールによれば、17年創業の同社は、特殊代替投資ファンド(AIF)分野における「ファンド・イニシエーターでありイノベーター」という。
BREBCO 1は、定評のあるトークンやコインを通してブロックチェーン技術に投資すると共に、一部の資金を銀行から借り入れ、ドイツの主要10経済地域の中心的な商業用不動産にも投資する。ファンドによれば、7年の運用期間中、年間15%の利益を生み出すことが見込まれる。また報道によれば、4000万ユーロ(約53億円)の運用資産残高を目指している。
仮想通貨保有者による投資を促すため、ファンドは投資家に対し、ユーロに加えてビットコインやイーサリアムでの預託も受けつける。投資家には、投資資金を法定通貨でも、リストで指定されたデジタル通貨でも引き出せるよう、選択権が与えられる。ビットリアル社のマネージングパートナー、ボリス・ハーディ氏は次のように話す。
「昨年夏以来、家族経営の会社や富裕層の個人から、どの仮想通貨、コイン、トークンに、どうやって投資するのが賢明か、あるいは、どのようにすれば激しい価格変動や損失リスクを避けて、ブロックチェーン技術市場の可能性に参加することができるか、質問が寄せられていた。それに対する私たちの答えが、ドイツでBaFinにより公式に登録されたBREBCO 1ファンドだ」
今年2月、BaFinはICOの法的地位に関する問合せが増加しているのを受け、その義務を明確にした。ドイツにおいてICO運営者は、「適用される可能性のある法的要件を完全に満たすため、取り扱う対象が、金融商品…や有価証券などの規制対象商品に該当するかどうか、正確に確認する必要がある」