ビットコイン(BTC)報酬アプリを手掛ける企業ロリ―(Lolli)は11日、300万ドル(約3.2億円)の資金調達を行ったと発表した。この資金調達は投資ファンドのパスファインダーが主導し、デジタルカレンシーグループやベインキャピタル、またハリウッド俳優のアシュトン・カッチャー氏や美容系ユーチューバーのミシェル・ファン氏などが参加した。
発表によると、今回調達した資金はモバイルアプリ立ち上げや海外展開の拡大に役立てるという。
ロリ―は、これまでセイフウェイやホテルズドットコムなどと提携し、オンラインで商品購入やホテル予約をした際に、ビットコインでユーザーに還元するサービスを展開している。
ロリ―はビットコイン報酬アプリがBTCへのアクセスを高め、ユーザーがウェブとモバイルの両方でユーザーがビットコインを獲得する機会をもたらすとしている。
ビットコインを「誰もが利用しやすく」
ロリ―の共同創設者兼CEOのアレックス・アデルマン氏は、今回の資金調達を受け、コインテレグラフに次のようにコメントしている。
「私たちは、ビットコインをウェブサイトとエクステンションを通じてだれもがさらに利用しやすくするという使命を継続するつもりだ。新しい資金により、私たちは次のモバイルアプリの立ち上げと、その後の国際的な拡大を加速させる。人々がビットコインを学ぶこと、そして稼ぐことの両方でエキサイティングな新しい方法を提供したい」
現在の仮想通貨の採用状況について、アデルマン氏は報酬を通じたビットコイン採用が「劇的に」増加しているとも語った。
アデルマン氏によれば、2020年第1四半期にユーザーに提供したビットコインの量は、19年第1四半期の8倍になったという。数百の事業者を通じて、「数万人」の新規ユーザーにビットコインを報酬として提供したという。
投資家のロリ―の評価
ロリ―のアプリについて、今回の投資に参加したミシェル・ファン氏は次のようにコメントしている。
「ロリ―を知った瞬間、これがビットコインをすべての人が利用できるようにするのに役立つ、適切なプラットフォームであると感じた。そしてロリ―に投資する必要があると思った。ロリ―と協力し、ビットコインを教育し、人々に提供するの支援できることを嬉しく思う」
ロリ―の最高技術責任者を務めるマット・センター氏は、ロリ―のウェブエクスぺリンスなどにいくつかの新機能を導入する考えも明らかにしている。エンジニアリングチームと協力し、年内には国際的な展開を進めていくと、コインテレグラフに語った。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン