ビットコイン上場投資信託（ETF）の申請を行った企業の1つであるARKインベストが、株価が急騰する中、再びコインベース（COIN）株を売却した。
コインテレグラフが確認した取引通知によれば、ARKは11月27日、フィンテックイノベーションETF（ARKF）から4万3956株のコインベース株を売却した。TradingViewのデータによると、売却時の株価は1株あたり119.7ドルで、取引価格は530万ドル（7.8億円）にのぼる。
仮想通貨取引所コインベースは、ライバルの取引所バイナンスとその元CEOであるチャンポン・ジャオ氏が、2023年11月21日に米国でマネーロンダリングと制裁違反を認めた後、18ヶ月ぶりの高値を記録した。
TradingViewのデータによると、コインベースの株価は過去1年間で168％上昇し、2023年1月以降は220％以上急騰している。それでも、2021年4月の取引開始から数ヶ月後の2021年9月に記録した319ドルの最高値からは約70％下落している。
ARKは2023年を通じてコインベース株を繰り返し売却している。キャシー・ウッド氏が率いるARKは、10月にARKネクストジェネレーションインターネットETF（ARKW）から6万3675株のCOIN株を売却した。同社は7月にもコインベース株を売却しており、7月にはコインベース株を1億300万ドル以上売却している。
ARKはグレースケールビットコイントラスト（GBTC）の株も積極的に売却している。11月24日、ARKWは9万4624株のGBTC株を約300万ドルで売却し、1ヶ月で約70万株のGBTC株を売却した。
コインベースとGBTCの売却を行いながら、ARKは同時に仮想通貨関連の株を購入している。11月27日、ARKFは仮想通貨に対応した銀行アプリSoFiの株式25万2421株を取得した。年初からの累計では、ARKは160万株のSOFI株を購入しており、現在の価格で1100万ドルの価値がある。ARKは仮想通貨にも対応した投資アプリのロビンフッドの株式も積み増しており、11月8日には110万ドル相当の株を購入した。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン