アーク・インベストは、多くの米国企業が資産の一部をビットコインに割り当てた場合の価格上昇予想を明らかにした。

同社が毎年実施している「ビッグ・アイデアレポート」の中で、S&P500のすべての企業が1%をビットコインに割り当てた場合、ビットコイン価格は4万ドル上昇するという。ビットコインネットワークへの参入が拡大し続けていることから、レポートではこのシナリオは非現実的なものではないとしている。

レポートは次のように指摘した。

「2017年の検索ボリュームと比較して、ビットコイン価格の上昇はハイプによるものではないようだ。ビットコインが信頼を獲得しているため、一部企業はビットコインをバランスシートに組み込むことを検討している。」

さらに、S&P500のすべての企業が10%をビットコインに割り当てた場合、ビットコイン価格は40万ドル上昇するという。

(出典:アーク・インベスト「S&P500の企業がビットコインに配分した際の価格上昇」)

一部の機関投資家や大手企業の参入が、さらなる機関投資家がビットコイン相場に参入する事を促している。現在ビットコインの全供給量の60%が売買などで1年間移動していないというデータから、長期保有者も強気姿勢を保持しているようだ。

上場企業の中で、ビットコインの最大の保有者であるマイクロストラテジーは、米国企業のビットコイン投資をリードしてきた。現在同社は71000BTC以上を保有しており、保有額は24億ドル相当になっている。

アーク・インベストメントはマイクロストラテジーと、同じくビットコインを大量保有するスクエア社について、「上場企業が現金を代替する選択肢としてビットコインがあるということを示している」と指摘した。

一方で、現在ビットコインを保有する上場企業は12社以下にとどまっている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン