アルゼンチン政府は、仮想通貨取引所バイナンス傘下の投資ファンドバイナンス・ラボとラテンアメリカの仮想通貨取引所LatamExが支援するプロジェクトに共同出資することが明らかになった。バイナンスが6日に発表した。仮想通貨とブロックチェーンのプロジェクトに対して政府も積極的に出資を行う時代が来ている。

アルゼンチン政府による投資額はプロジェクトごとに最大で5万ドル(約550万円)。毎年最大10プロジェクトへの共同出資を4年間続ける。バイナンスラボの投資プログラムはアルゼンチンの首都ブエノスアイレスのほか、サンフランシスコ、ベルリン、ラゴス、シンガポール、香港を投資対象地域に指定している。

30%以上という高いインフレ率で法定通貨ペソの価値が下がり続けるアルゼンチンでは、仮想通貨の普及が進んでいる。

CoinMapによると、ブエノスアイレス付近で約260の店舗が仮想通貨の決済を受け付けている。また、先月にはアルゼンチンの公共交通機関のICカードであるSUBEカードがビットコイン(BTC)でチャージできるようになった。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
原文 Argentina: Government to Co-Invest in Local Blockchain Projects Backed by Binance