2月9日に2019年10月以来、心理的に重要な1万ドルを超えたビットコイン。今回の重要局面はさらに上昇する始まりにすぎないとみる声が続々と出ている。

デジタル資産管理会社モルガン・クリーク・デジタル共同創設者でビットコイン強気派のアンソニー・ポンプリアーノ氏は2021年の年末までにビットコインの需要増による供給不足で10万ドルに達すると見ている。

「ビットコインは2021年12月末まで10万ドルに達すると考えている。固定された供給量と需要の増加。時間が教えてくれるだろう」

今回の1万ドル突破が上昇局面の始まりとみるアナリストは他にもいる。ウィリー・ウー氏も今回のレベルを超えたことは重要だったと考えている。

「今回のブレイクアウトは本物だ。投資のファンダメンタルによって今回のブレイクアウトは支えられている」

これまでに急落の可能性を指摘していたビットメックスの共同設立者であるアーサー・ヘイズ氏も強気のコメントをした。

「何も私を止めることはできない。ずっと上がっていき、ゆっくり着実にレースに勝利する。2万ドルまでの階段を登ってみよう」


ビットコインの供給制限と需要の増加

ビットコインは供給量が決まっていることで、価格が上昇する仕組みをとっている。

マイニングできるビットコインは2100万BTCと限られており、すでに1800万BTCが採掘されている。今年5月に予定されている半減期によってビットコインの供給量は年率で1.7%までさらに減少する。

ビットコインを投機的資産と指摘する声も多い。しかし、年初の米イランの対立では、ビットコインは有事の際の安全資産として意識された。長期的には「デジタルゴールド」として需要が促進されていくだろう。

ファンドストラットでテクニカルアナリストを務めるロバート・スライマー氏はこれまでに、次の重要局面は昨年の習近平ラリーでぶつかった11000ドルのレジスタンスラインと指摘している。

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