Web3投資企業アニモカ・ブランズが、テレグラムのTON(The Open Network)ブロックチェーンの最大のバリデーターとなる見込みだ。アニモカは8億人のユーザーベースを持つメッセージングアプリにブロックチェーンベースのゲームを提供する計画だ。
アニモカの発表によると、この提携は資金提供、研究、および第三者が開発したTONエコシステムアプリケーションのための分析プラットフォームの提供を含む。
アニモカの投資額は公表時点で明らかにされていないが、投資の一部はTONコインに直接行われ、バリデーター契約の一環としてステークされたと理解されている。
アニモカは、プラットフォームが仮想通貨とGameFiの採用を推進する能力に焦点を当て、TONの広範なエコシステムについて市場調査を実施した。
アニモカはTONブロックチェーンに基づくゲームインフラプロジェクトであるTONプレイを戦略的に支援する計画だ。このインフラはTON上でゲームアプリケーションを構築し、テレグラム上で起動することを可能にし、既存のウェブベースのゲームをメッセージングアプリに移植する。
TONプレイは、ウェブアプリケーションとモバイルアプリのPlayDeckボットを通じて、約8億人のテレグラムユーザーにゲームを提供することを可能にする。テレグラムのPlayDeckボットを使って、ユーザーはモバイルゲームのカタログを閲覧できる。アニモカはこのチャネルを通じてブロックチェーンベースのゲームを提供する予定だ。
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アニモカは、400以上のWeb3プロジェクトのポートフォリオから、ゲームタイトルとアプリケーションをテレグラムに移植する可能性も探る。
アニモカ・ブランズ・リサーチは、TONのオープンインターネットエコシステムから様々な指標を収集するTONアナリティクスダッシュボードも開発した。
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TON財団の成長担当ディレクターであるジャスティン・ヒュン氏は、アニモカが提供する分析プラットフォームと詳細な調査レポートが、テレグラムユーザーの日常体験にWeb3の機能を取り入れる上で重要な役割を果たすと述べた。
アニモカ・ブランズの共同創業者であるヤット・シュウ氏は、TONへの投資は同社のWeb2からWeb3への移行と採用を促進する努力と一致していると話す。「ネットワークのバリデーションに参加することは、Web3をメインストリームにもたらすというTONプロジェクトの背後にあるビジョンの成功を信じることを強調するものだ」とシュウ氏は述べた。
シュウ氏は、TONエコシステム内でのゲームの顕著な成長ポテンシャルを特定し、今後数年間にわたってTONベースのゲームの開発を推進する意向だという。
TONとの提携は、アニモカが2023年11月にプルーフ・オブ・ステーク(PoS)ブロックチェーンプロトコルのバリデーターになった2例目だ。同社は11月14日に、ファン・トークン・ブロックチェーンであるチリーズ・チェーンのバリデーターに加わった、
チリーズ・チェーンはSocios.comのバックボーンであり、有名サッカーチームなどのスポーツチームのファン・トークンを多数運営している。ヨーロッパで最も愛されるサッカークラブや有名スポーツブランドは、Web3ファン・トークンやその他のブロックチェーンベースの提供物を動力とするためにこのソリューションを活用している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン