アンプルフォースは6月13日、香港の仮想通貨取引所ビットフィネックスが運営するIEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング)プラットフォーム「トキネックス(Tokinex)」でAMPLトークンを販売し、11秒で490万ドル(約5億3000万円)を調達したと発表した。今回のIEOでは総トークン供給の10%を売却したという。

IEOは、取引所が引受人となってさまざまなプロジェクトの独自トークンを販売するという仕組みで、ICO(イニシャル・コイン・オファリング)の代替モデルとして注目されている。またこのとき取引所は、これら独自トークンの販売以外に、IEOを実施するプロジェクト自体のデューデリジェンス(顧客確認)を行うほか、投資家に対しても規制に則した調査を実施する点が特徴となっている。

アンプルフォースによると、AMPLは、米ドル(1ドル)との価格差が生じると24時間に1回AMPLの供給量を自動的に調整し、ユーザーが所有するウォレット内のAMPL量も変更するというトークンとしている。これにより、ユーザーが所有するAMPLトークンの時価総額が安定することをうたっており、アンプルフォース自身はAMPLをステーブルコインとしていない。

またAMPLトークンは、景気・需要などに応じ供給を調整する反循環的な取引圧力により価格の上昇・下落の制限を行え、他の仮想通貨と比較してビットコイン(BTC)との相関が低いと予想しているとアンプルフォースは主張している。

今回IEOを実施したトキネックスはビットフィネックスと分散型取引所のイーサフィネックスが立ち上げたIEOプラットフォーム。

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翻訳・編集 コインテレグラフ日本版