ワイオミング州を拠点とする分散型自律組織であるAmerican CryptoFed DAOは、LockeとDucatと名付けられた2種類の相互依存型ステーブルコインを発売するために、米国証券取引委員会(SEC)にフォーム10とフォームS-1の2つのフォームを提出した。

このステーブルコインは、社内のCryptoFedブロックチェーンにホストされたユーティリティトークン。CryptoFedが提出したSECのフォーム10は、証券を登録するために使用されるもので、ユーティリティトークンの上場を目的としたものではない。

このフォームの提出により、CryptoFedは、最初の提出日から60日後に、SECのコメントの有無にかかわらず、自動的に米国のDAOとして認められる権利を得る。

CryptoFedが提出した書類によると、Ducatは、日常的な取引や価値の保存に使用できる、インフレとデフレに対応したステーブルコイン。Lockeは、Ducatを安定させ、エコシステムのルールを作るために使用されるガバナンストークンだ。

CryptoFedのCEOであるマリアン・オア氏によると、Lockeトークンは自治体や一般商店、銀行、仮想通貨取引所などDAOの参加者に配布される予定。既存の金融システムと比較して、オアは次のように述べた。

「CryptoFedは、LockeとDucatの売買の一部を利用して、FRBと同様の公開市場操作によってDucatを安定させる」

また、CryptoFedは、LockeとDucatのトークンを登録して取引・譲渡可能にするため、フォームS-1を提出した。このフォームS-1の提出に関するSECの審査と並行して、CryptoFedはフォームS-8も提出する予定で、これにより同社は 「制限された取引不可能なLockeトークン」を500人以上に配布する。

フォームS-1が承認されるまでは、LockeトークンもDucatトークンも制限付きで取引不可、譲渡不可のままとなる。