2020年12月に突然運用を停止したロシアの仮想通貨取引所ライブコイン(Livecoin)は、業務を停止すると発表した

ライブコインのメインページによると、2020年のサーバーへの攻撃による金銭的・技術的損害のため、取引所の運営を継続することができなくなった。ライブコインは1月17日にツイッターで業務停止を発表し、新しいライブコインのドメインにリンクさせている。ライブコインの以前のドメインのLivecoin.netは、現在は利用できない状況だ。

ライブコインは、クライアントに「残りの資金を支払う」つもりであると述べ、認証を完了させるためにユーザーに電子メールで取引所に連絡するように求めている。

ライブコインは、2021年3月17日まで資金返還の請求を受け入れることに留意しつつ、メールへの返信で詳細な支持を提供すると述べている。しかし、ライブコイン側は顧客に対していつ資金を返還する予定であるかには触れていない。

ライブコインはまた、非公式のライブコインのチャットグループについても警告している。ライブコインは、こういったチャットグループは「リスクが高いものだ」とし、ウェブサイトのみが公式の唯一の情報源であると主張している。

ライブコインは12月24日にサービスを停止し、取引所が「慎重に計画された攻撃」を受け、すべてのサーバーへのコントロールを失ったと主張していた

このハッキングによって、ハッカーはライブコインのインフラを乗っ取り、取引所の価格でも異常値を記録した。そのため、ライブコインではビットコイン(BTC)価格が30万ドル以上を記録した。当時の実際のビットコイン価格は2万4000ドルだった。一部のユーザーからは、ライブコインの動きは出口詐欺ではないかと疑う声も出ていた。

ライブコインはユーザーに対してチャットグループに近づかないように言っているが、ユーザーたちはライブコインの非公式テレグラムグループを使用して、資金をどうやって取り戻すかを議論している。一部のユーザーは、ライブコインの最新の発表もハッカーによるものではないかと指摘している。またほかのユーザーは現地の当局に訴え出ようと主張している。一部のユーザーはプライバシーへの懸念からライブコインへの個人データを送信することを拒否している

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン