日本銀行は2021年に中央銀行デジタル通貨の概念実証を開始する計画だ。マネックスグループの松本大社長は、日銀がCBDCを発行すれば、仮想通貨(暗号資産)にとっても「強烈な追い風が吹く」と考えている。

ロイターが25日に公開した記事によれば、マネックスの松本氏は「CBDCができれば、仮想通貨のインターオペラビリティーが飛躍的に上がると思われる」と述べ、日銀のCBDCに対する積極的な姿勢に期待を寄せる。

さらにCBDCの導入は日本経済のデジタル化の推進にも大きなプラスになると考えている。経済安全保障だけでなく、デジタル経済の観点も需要になるとみている。

「デジタル経済の関係でCBDCはこうあるべきだということを、経済がもっと議論を深めて発信していくべきではないか」

松本氏は、今回のビットコインの値上がりについては、ペイパルがビットコイン支払を受け入れたことが「一番大きな理由」だと指摘している。

また松本氏は「ビットコインの基軸通貨性は上がりつつある」と述べ、ビットコインが中長期的に基軸通貨としてのプレステージを占めることで、価格が上昇するだろうと予測している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン