仮想通貨ビットコインSV(BSV)ブロックチェーン(過去30日間)におけるトランザクション(取引)の98%以上が、BSVブロックチェーンを利用した天気アプリ「ウェザーSV(WeatherSV)」からのデータ書き込みによるものという。ツイッターユーザーのペインテッド・フログが6月24日にツイートした。

ペインテッド・フログは、ビットコインキャッシュ(BCH)ブロックチェーンのグラフ表示サービス「Trends.cash」からのグラフ化データを元に、BSVトランザクションの大部分はウェザーSVを通じて気象データの共有のために利用されていたと指摘した。

(仮想通貨ビットコインSV(BSV)ブロックチェーン(過去30日間)におけるトランザクション(取引)。アクティブユーザーのように思う方がいるかもしれないが、そちらについては別途データが用意されている 出典: Trends.cash)

グラフ化したデータによると、過去30日間の他のBSV実装には、BCHおよびBSV対応のSNS「メモ(Memo)」、BSVベースのブロックチェーン関連リンク集作成サービス「オープンディレクトリー(Open Directory)」、BSV対応決済システム「マネー・ボタン(Money Button)」が含まれていた。またウェザーSVは過去30日間で120万以上のトランザクション、メモは900トランザクション以上となっていたそうだ。

 

(仮想通貨ビットコインSV(BSV)ブロックチェーン(過去30日間)におけるトランザクションのトップ10 出典: Trends.cash)

ペインテッド・フログによると、ウェザーSVの実態は、既存の天気情報サイト「オープンウェザーマップ(OpenWeatherMap.org)」から1時間ごとにデータをコピーして、BSVブロックチェーン上でトランザクションを生成するという有料購読(サブスクリプション)サービス。オープンウェザーマップでは、無償プランでは1時間ごとのデータ参照は無償となっている。

BCHは、2017年8月にビットコイン(BTC)から分岐したBTC初のハードフォーク。BSVは、BCHから2018年にハードフォークした仮想通貨。またBSVは、BTC創設者サトシ・ナカモトを自称するクレイグ・ライト氏が先導している。

コインマーケットキャップ(記事掲載時点)によると、BCHは時価総額ランキング第4位の仮想通貨で、約473.41ドルで取引されている。またBSVは第8位で、235.71ドルで取引されている。


翻訳・編集 コインテレグラフ日本版