最近TVCMなどで「マイナポイント」について聞いたことのある人は少なくないだろう。
しかし沢山宣伝していて目にする機会は多いものの、どのようにマイナポイントがもらえるのか、クレジットカードでも貯まるのかなど分からない方もいるはず。
この記事では、そもそもマイナポイントとは何か、ポイントが貯まりやすいお得なクレジットカードは?などについて具体的に解説した。
マイナポイントとは?ポイントがもらえる仕組みを解説
そもそもマイナポイントとは、マイナンバーカードの普及を促進する目的で、政府が促進しているキャンペーンで獲得できるポイントのこと。
マイナンバーカードを取得後、マイナポイントの申し込みをし、その際に選択したキャッシュレスサービスでチャージ・決済すると、利用する金額の25%に相当するポイントが獲得できる。
例えば10,000円分のお買い物をした際に、マイナポイント制度を利用すると、
・10,000円 × 25% = 2,500円
およそ2,500円ほどのキャッシュバックがもらえるので、かなりお得な制度であることが分かるだろう。
お得にポイントをもらいたい方は、ぜひ申し込んでみることをおすすめする。
もらえるのは「マイナポイント」ではなく決済サービスのポイント
多くの方が勘違いしがちな点として、マイナポイント制度は「マイナポイント」というポイント貯まるのではなく、決済サービスに関連するポイントが貯まるという点。
例えば楽天カードでマイナポイント制度に申し込んで、決済を行ったとしよう。
その決済を行った時に貯まるのは、マイナポイントそれ自体ではなく、「楽天ポイント」ということになる。
「マイナポイントが貯まる」ということではなく、その決済サービスに関連するポイントが貯まるということを覚えておこう。
マイナポイントの実施期間!延長はいつまでか?
当初マイナポイントの実施期間は、2020年9月〜2021年3月末までと定められていたが、2021年に入ってから、マイナポイントの実施期間は延長されることが決定した。
2021年4月末までにマイナンバーカードを申請した人を対象に、2021年9月末までマイナポイントが取得できるようになっている。
マイナポイントの申込者人数も、4,000万人から5,000万人に拡充される予定であるため、より多くの方にチャンスが生まれた結果になった。
マイナポイントを利用する5つの注意点
マイナポイントは確かにお得ではあるが、利用する際に注意しなければならないポイントがある。
今回はその主な注意点を5つほど挙げている。
1.ポイント上限が5,000円までしかない
2.手続きが意外と煩雑
3.選択できるキャッシュレスサービスは1つ
4.自分以外のクレジットカードは適用されない
5.家族カードは申込み対象外
お得だからといって、申し込んだ後に意外に面倒なことになってしまう可能性も少なくないので、事前に注意点を確認しておこう。
ポイント上限が5,000円までしかない
マイナポイントでは、ポイントの上限が5,000円と定められているため、それ以上の還元を受けることは基本的にはできない。
おそらく初めてマイナポイントを知った方の中には「25%」という還元率が目について、すぐに申し込みたいと思う方も多いだろう。
しかし実際には、1人あたり5,000円までしか還元されないため、上限20,000円分までがポイント付与の対象だ。
手続きが意外と煩雑
マイナポイントの申請には、意外と多数の手続きが必要だ。
仮にスマホでマイナポイントを申し込むとなると、以下の手順を踏む必要がある。
1.スマホでマイナポイント専用アプリをダウンロード&起動
2.マイナンバーカード暗証番号入力&カードの読み取り
3.マイキーIDを発行する
4.マイナポイントを獲得する決済サービスを検索・選択する
5.申し込み情報を入力し、確定する
6.再度暗証番号を入力&カードの読み取り
7.申込情報を確定する
8.ログアウトする
暗証番号を作ったり、IDを発行したりとかなり面倒な手順を踏むことになる可能性もあるため、注意が必要だ。
特にマイナンバーカードをまだ取得していない方は、市役所などに行って手続きすることからスタートする必要がある。
面倒な手続きを避けたいなら、申し込まない方が良いだろう。
選択できるキャッシュレスサービスは1つ
マイナポイントで選択できるのは、1つの決済サービスだけである。
基本的に、複数のキャッシュレスサービスを選択することができないため、1つのサービスに絞って申し込むことになる。
複数のサービスに申し込んでも、特にペナルティなどはないが、申し込めないということは理解しておこう。
自分以外のクレジットカードは適応されない
マイナポイントをクレジットカードでの決済を対象にする場合、自分名義のクレジットカード以外は対象にはならない。
申し込む場合は、必ず自分の名義が登録されているクレジットカードで申し込む必要があるので注意が必要だ。
自分がクレジットカードを持っていないからといって、他人のカードを借りたところで、登録はできないので注意しよう。
家族カードは申込み対象外
家族カードとは、主契約者の親カードに伴って発行されるクレジットカードのことで、主に配偶者や子供などに発行するカードのこと。
マイナポイントでは残念ながら家族カードの申し込みは受け付けていないが、家族カードの利用分は還元対象になる。
つまり親カードと合算して上限5,000ポイントまで貯まる仕組みになっており、合計で貯まるポイントは変わらないということだ。
自分のカードが家族カードであるという方は、自分のカードではなく親カードを持っている方に発行をお願いするようにしよう。
マイナポイントはクレジットカードも対応している
マイナポイントは、多数のキャッシュレス決済サービスに対応しているだけでなく、もちろんクレジットカードにも対応している。
対応しているクレジットカード会社は以下の通りである。
・株式会社オリエントコーポレーション(オリコカード)
・株式会社エポスカード
・株式会社ゆうちょ銀行
・NTTドコモ株式会社
・三井住友カード株式会社
・auフィナンシャルサービス株式会社
・楽天カード株式会社
・株式会社横浜銀行
・株式会社三重銀カード
・株式会社青森銀行
・りそなカード株式会社
・株式会社いわぎんクレジットサービス
・九州カード
・株式会社東邦クレジットサービス
・秋田銀行
・東急カード
・株式会社荘内銀行
・北都銀行
・株式会社イオン銀行
・秋田国際カード
・株式会社東邦銀行
大手のクレジットカード会社では、オリコ・エポス・楽天・ゆうちょ・三井住友などがマイナポイントに対応しているのもの、三菱UFJやセゾンなど一部の企業は対応していないので注意が必要だ。
自身が持っているクレジットカードが対応しているかどうかは、各社HPのマイナポイント事業のページを見れば確認できるため、忘れずに確認しておくようにしよう。
マイナポイントでポイントが貯まる!おすすめのクレジットカード7選!
ここでは、マイナポイントに対応しているクレジットカードの中でも、おすすめのカードを7つほど紹介している。
自分が使っているサービスによっては、マイナポイント+ボーナスポイントを付与しているカードもあるので、必ずチェックしておこう。
楽天カード
ポイントが貯まりやすいことで有名な『楽天カード』は、楽天市場で買い物した際のポイント還元率が3%のお得なカード。
各種楽天サービスを利用していれば、最大で16倍にもなるため、多くの方に親しまれているサービスであるというのも特徴的だ。
マイナポイントの付与では、20,000円まで利用した月の翌々月という設定になっているため、月々の支払いで利用している方は簡単に貯められるだろう。
楽天ポイントは1pt=1円の価値があるため、ぜひ楽天カードで5,000マイナポイントを貯めてみてはいかがであろうか。
三井住友カード
大手SMBCグループが運営している『三井住友カード』は、
・セブン-イレブン
・ファミリーマート
・ローソン
・マクドナルド
での利用で通常の5倍ポイントが貯まるという特典があり、非常にお得に決済できる。
またセキュリティ面でも非常に気を配っていて、専用アプリVpassを使えば、利用時に毎回プッシュ通知してくれるので非常に安心して利用可能だ。
インターネットからの申込みで年会費が無料になるので、なるべくインターネットからの申し込みするように心がけよう。
Orico Card THE POINT
通常のお買い物でポイントが貯まりやすいのが『Orico Card THE POINT』。
入会から半年間はポイント還元率が2.0%という驚異の還元率に設定されており、100円につき2オリコポイントを貯められる。
iDやQuickPayなど2種類の電子マネーを利用しており、コンビニやスーパーなどでも利用しやすいのがポイント。
マイナポイントは20,000円の利用で、翌月に付与される仕組みになっているため、ぜひ積極的に決済に利用してみよう。
エポスカード
大手百貨店の丸井が運営している『エポスカード』では、年に4回ほど開催される「マルイとマルオの7日間」で多くの商品を10%OFFで買えるのが魅力。
また提携店舗での優遇も魅力的で、通常200円につき1ポイントしか貯まらないが、最大で5倍もの還元を受けることができる。
マイナポイントは利用月の翌月の上旬に手に入れることができるので、入金後すぐに確認できるのも大きな魅力だろう。
イオンカードセレクト
『イオンカードセレクト』のメリットは、全国のイオン・ダイエー・マックスバリューなどでのポイントが2倍になるという点。
全国各地にあるイオンで買い物をするだけで、簡単にポイントが2倍になるという面では、非常にお得であると言えるだろう。
また公共料金の決済に利用すると、1件につき5WAONポイントが貯まるというのも、嬉しいポイントだ。
dカード
年会費が永年無料の『dカード』も、ポイント還元の面で非常にお得なクレジットカードであると言えるだろう。
ポイントは通常のショッピング利用で100円ごとに1%たまり、d払い(コード決済)に『dカード』を設定するだけで還元率は2%にもアップする。
他にも、メルカリ・ENEOS・スターバックスなどで利用すると、更にお得に買い物ができるので、dポイントユーザーにはメリットが大きいだろう。
au Pay カード
auユーザーにとってもおすすめなのが、『au Pay』カード。
au Payマーケットでの買い物で、最大15%ものポイントが貯まり、貯まったPontaポイントは1ポイント=1円から利用できる。
また貯まったPontaポイントは、そのままau料金の支払いに利用したり、au Payマーケットでの買い物に利用できるので、使い勝手も非常に良い。
Pontaポイントはauユーザーであれば、非常に使いやすいポイントなので、ぜひ参考にしてみよう。
クレジットカードで決済してマイナポイント5,000円相当をお得に貯めよう!
マイナポイントはマイナンバーカードを持っている方であれば、誰でも獲得できるお得なポイントである。
申し込みの手続きが若干煩雑なのがデメリットだが、申し込むだけで簡単に5,000ポイントもらえるのは嬉しいポイントだろう。
普段使っているクレジットカードで登録することができるが、大手でも対応していない会社があるので注意が必要だ。
マイナンバーカードの申し込みが済んでいない方は、3月末までに申し込まないとマイナポイント獲得の対象外になってしまうため、早めに手続きするようにしよう。