イギリスの厳格な反マネーロンダリング法は、国内の仮想通貨企業が事業を始めるにあたって大きな障害になっているようだ。

イギリスの金融行動監視機構(FCA)によれば、国内の複数の仮想通貨企業が撤退の準備を行うかもしれないという。

4日の発表にて、金融行動監視機構は次のように明かしている。

「極めて多くの企業がマネーロンダリング法の下に設定された必要基準を満たしていない。これにより、これまでにないほどの数の企業が申請を取り下げている」

ガーディアン紙の報道によれば、現在までに51社の企業が金融行動監視機構の反マネーロンダリングに関する基準を満たすことができておらず、国内での事業を強制的に停止させられる可能性があるという。

事業許可のための申請を取り下げたことにより、これらの仮想通貨企業は仮想通貨に関連するすべてのサービスを停止しなければならない。さもなければ、金融行動監視機構は罰金を科すか法的行為を取る恐れがある。これらの企業が事業を再開するためには、金融行動監視機構の反マネーロンダリングに関する規約を遵守するほかない。その後にこれらの企業は同機構の登録仮想通貨事業者リストに載ることとなる。

金融行動監視機構は仮想通貨企業のための一時的な登録制度を21年7月から22年3月まで延長している。この9か月間の延長により、金融行動監視機構はまだ審査が完了していない事業許可申請を片付けるのに十分な時間を得られるという。

金融行動監視機構には保留中の登録申請が90件あり、イギリス国内で正式に認められた仮想通貨企業はわずか5社しかないという。一方、事業許可申請を取り下げた51社の企業のうちのいくつかは、金融行動監視機構の反マネーロンダリング法の規則の対象とならない可能性があるため、申請を取り下げても強制的な事業停止をされることはないかもしれないという。

また、登録期間中に金融行動監視機構の反マネーロンダリングに関する基準を満たすことができなかった企業は、顧客からのすべての預金を強制的に返金させられることとなる。