分散型ストレージシステムのファイルコイン(FIL)は、何度かのプロジェクトの遅延に直面した後、2020年第3四半期にメインネットのローンチを検討している。
仮想通貨取引所ジェミニは25日の発表で、ファイルコインが第3四半期にローンチされた後、ジェミニのカストディプラットフォームを通じてファイルコインのICO参加者にFILコインを送ると発表した。
ジェミニでのFILコインの取引も
ファイルコインのプロジェクトは、分散型ストレージシステムだ。「インタープラネタリー・ファイルシステム(IPFS」と呼ぶシステムでは、ストレージスペースと引き換えにマイナーへの支払いとしてFILコインが必要となる。
「ファイルコインは、この分散型モデルがストレージコストを削減し、既存の集中型のクラウドストレージプロダクトに変わる魅力的な選択肢を提供すると考えている」と、ジェミニは説明している。
ジェミニは、ジェミニでのFILコインの取引についても、ニューヨーク州金融サービス局(NYSDFS)の承認取得も行うつもりであると述べている。
昨年12月にテストネット開始
ファイルコインは2017年夏にICOで2億5700万ドル(約280億円)を調達している。
しかし2年以上経過したが、プロジェクトはまだメインネットの立ち上げを行っていない。19年9月には2020年第1四半期にメインネットを立ち上げることを目指すとしていたが、今回の発表では第3四半期になる。
昨年12月にテストネットのフェーズ1を開始している。今年2月19日に公開されたロードマップによれば、現在はテストネットのフェーズ2に向けて準備している段階だ。テストネットのフェーズ2が完了した後に、メインネットのローンチを行う計画だ。
ファイルコインは「ネットワークを安全に起動するため、可能な限り迅速に取り組んでいる」と述べている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン
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