仮想通貨トロン(TRX)を展開するブロックチェーンプラットフォーム「トロン財団」は10月1日、分散ファイルシステム「ビットトレント・ファイルシステム(BTFS)」(メインネット)の正式開始を発表した。新機能ほか、新たに3000ノードを追加したことを明らかにした。2020年(第1四半期)には、ビットトレントの独自仮想通貨「BTT」を含め、統合を完了したバージョンを起動するという。

トロン財団の公式ブログは、次のように述べた。

「この10月、世界最大のP2Pネットワーク『ビットトレント』とBTFSの統合(開始)がなされ、BTFSメインネットの正式な立ち上げを完了した。BTFSの新たな出発点であり、ビットトレントエコシステムへの統合に向けた大きな1歩だ」

BTFSは、オープンソースソフトウェア(OSS)の「インタープラネタリー・ファイルシステム(IPFS)」を基に開発された分散ファイルシステム。ユーザーは、P2P(ピアツーピア)で接続されたコンピューター上のストレージ上で、他の個人や企業とともにデジタルコンテンツの保存・共有を行えるほか、ホストにもなれるという。また、dApps(分散型アプリ)の基盤としても利用可能とうたっている。

また公式ブログは、直近のスケジュールについて次のように述べた。

「この統合は2020年に完了する予定だ。BTFSはビットトレントと統合され、1億人以上のユーザーに利益をもたらす」

既報の通り、仮想通貨取引所バイナンスがBTTを含む30種類の通貨ペアを削除したと9月30日に報じられた。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版