先週から大きく動いた為替相場も少し落ち着き、今後、ビットコインを含む仮想通貨市場がどのように動いていくかの分析記事を多く掲載した1週間だった。また、今週は「ビットコイン・ピザの日」があった。イベントが各所で開かれ、ピザを頬張りながら、ビットコインの話に興じた人も多いだろう。
その他、自動車業界のブロックチェーンの話題や仮想通貨ATMなど今週も盛りだくさんのニュースがあった。コインテレグラフジャパン編集部が選ぶ今週の注目記事を紹介しよう。
8億ドルのピザの味は何の味?
米CBSの看板番組に仮想通貨ビットコインが登場。5月20日がピザの購入のためにビットコインが初めて使われた記念すべき日として、当時1万BTCを使った米国人プログラマーに現在の心境を話した。
【仮想通貨ビットコイン、米CBSの看板ドキュメンタリー番組に登場 |”1万BTCでピザを購入した男”が現在の心情を吐露(5月20日)】
仮想通貨ビットコイン好調の分析
大きく市場が動いた先週の仮想通貨を分析する記事を多く掲載した今週。ビットコイン急騰の理由をJPモルガンなどが分析した他、復活劇に続くようにデリバティブ市場が盛況だった。
【仮想通貨ビットコイン急騰の背景に「景気後退不安」と「グリード」、バンカメのアナリストが分析|JPモルガンは2017年と類似性指摘か(5月20日)】
【仮想通貨ビットコインのデリバティブ市場が盛況 取引高の過去最高更新 相次ぐ(5月22日)】
その他に今後の予想も出始めている。
【ビットコインの次の上昇要因、機関投資家参入より”半減期”が重要 米仮想通貨投資家が強調(5月23日)】
肯定的な意見多数
こうしたビットコインの復活劇について、専門家の間では肯定的が多く聞かれた。「バブルではない」とする米投資ファンドの声やいつも強気なトム・リー氏と共に現在が最高の買い機会だ、とする意見もあった。
【「2017年のバブルとは違う」米仮想通貨投資ファンドの創業者、最近のビットコイン復活劇に確かな手応え(5月20日)】
【仮想通貨”冬の時代”の終わりを示す13のサイン、ビットコイン強気派トム・リーが指摘(5月21日)】
【仮想通貨ビットコインにプルバックの可能性も「歴史的に最高の買い機会」【米格付け会社リポート】(5月24日)】
ビットコイン価格回復の影響波及
こうしたビットコインの復活を受けて、日本の国内仮想通貨取引所では新規口座開設数が急増。急騰後と令和の幕開けが重なったことから、新たな購入者を「令和組」と呼ぶ声が聞こえ、コインテレグラフではこの令和組の実態を調査した。
【国内仮想通貨取引所3社、新規口座開設数が急増 |ビットコイン価格の回復で「令和組」に存在感【独自】(5月22日)】
トヨタやホンダなど自動車製造業のブロックチェーンへの参入強化
その他、今週はトヨタやホンダと行った大手製造業がブロックチェーンを生かした取り組みを発表した。大手企業がブロックチェーンに力を入れ始め、多くの実績を積むことで、仮想通貨だけでない、ブロックチェーンの活用が広がっていくことにも期待したい。
【ブロックチェーン技術活用して電気自動車の共同研究| ホンダとGMが実施へ(5月21日)】
【トヨタと東京大学、TRENDEがブロックチェーンの次世代電力システム実験へ|個人間の電力取引を6月から(5月24日)】
仮想通貨ATMの設置が進む
米国ではビットコインが買えるキオスク「コインスター」の設置台数が2000台を超えた。世界全体では5000台に到達するとされる中で、日本での普及は進むのだろうか。