中国湖南省の警察当局が、インターネットカフェのコンピューターを遠隔操作し不正な仮想通貨マイニングを行っていた疑いで、容疑者15名を逮捕し、2000万元(約3億円)を押収したという。捜査は現在も進行中で、コンピューター管理者9000名の買収や、獲得した仮想通貨を数億元(1億元=約14億9000万円)に換金したことが明らかになっているそうだ。仮想通貨系ニュースサイト「8BTC」が9月3日に報じた。

警察当局によると、2018年末に湖南省のインターネットカフェのコンピューターが不正マイニングのため違法に制御されているという通報を受け、調査を開始。コンピューターには、今回の首謀者が社長を務める中国企業が開発したトロイの木馬などマルウェアが仕込まれていたという。

また、2017年6月から2019年7月までの間に、インターネットカフェのメンテナンス企業に所属するコンピューター保守管理者9000名以上を買収し、毎月平均2000名をマルウェアのインストール、遠隔操作など不正マイニングに関与させていたそうだ。また、2018年1月から2019年5月までに支払った買収額は2000万元(約3億円)だったという。

中国では違法な仮想通貨マイニング事件がたびたび発生している。今年7月には、違法な仮想通貨マイニングに関与した疑いで、中国の警察当局が容疑者22人を逮捕した。犯行グループは約2000万元(約3億円)相当の電気を盗んだとされている。

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翻訳・編集 コインテレグラフ日本版