大手消費財メーカーのユニリーバは、ブロックチェーン技術が重要な役割を果たす気候変動との戦いのため、10億ユーロのイニシアティブを発表した。
ユニリーバは今後10年間で環境保護に10憶ユーロにものぶる新しい環境ファンドを設立する。
「行動を加速させるため、ユニリーバのブランドは新しいクライメント&ネイチャーファンド(Climate & Naure Fund)に総額10億ユーロを投資する。これは、今後10年間で、意味の決定的な行動を取るために使用され、プロジェクトには景観の回復、森林再生、炭素隔離、野生生物保護、水保全が含まれる可能性がある」
ユニリーバは2023年までに「森林破壊のないサプライチェーン」の実現を目指す。
「これを行うには、衛星監視、地理的位置情報の追跡、ブロックチェーンなどの新しいデジタルテクノロジーを使い、トレーサビリティと透明性を向上させ、小規模農家の包摂を加速し、私たち調達源へのアプローチを変化させていく」
広告やサプライチェーンでも活用
ユニリーバにとって、ブロックチェーンは新しいものではない。2019年、同社はこの技術を広告分野で活用し始めている。またサプライチェーン分野で活用するための試験も行っている。
ユニリーバ子会社の「ベン&ジェリー(Ben & Jerry)」は、クライアントがカーボンフットプリントのオフセットに貢献できるようにするブロックチェーン基盤のプラットフォームを実行している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン