サンタンデール銀行

 世界で十番目に巨大な銀行で知られるサンタンデール銀行は、既に25種以上の実践的なブロックチェーン技術を開発していて、200億円ドル近くのコスト削減が見込める独自のブロックチェーン技術を共同開発した。

 

DBS BANK

 約90億ドルの年商を誇るDBS BANKは、5月に行われたブロックチェーン・ハッカソンイベントのホストを務め、IBMをはじめとして、Startupbootcamp、Infocomm Investments、Coin Republic、Ideatorなど各社をスポンサーに行われ、賞金として現金33,000ドルが用意された。

 このイベントを通じて、銀行依存から脱却したいユーザー向けに有用なブロックチェーン技術を発掘し、現行銀行システムの効率化を測る狙いだったようだ。

 

BBVA

年商210億ユーロ、国際スペイン銀行グループの一つである、ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行(通称BBVA)は、ビットコイン産業において最も巨額の投資―(参照:シリーズCラウンド、Coinbaseにより7500万ドルの投資)に参加した企業の一つである。

 

ゴールドマン・サックス

 賛否はあるにせよ、金融部門において最もブロックチェーン技術に積極的に投資してきた企業の一つがゴールドマン・サックスである。Circle Inc.に対して、今年の5月までに5000万ドルのファンドを率いている。同社はブロックチェーンテクノロジーによる利用可能な取引システムの構築に熱心で、株式市場において有用性を模索している。

 

バークレイズ

イギリスに拠点を置く国際金融グループであるバークレイズは、バークレイズ・アクセラレータという、フィンテック分野に向けてビットコイン関連のアクセラレータプログラムをローンチした。Safelloやアトラスカード、Blocktracesなどの会社を次々にインキュベートしていることから鑑みると、バークレイズは伝統的な銀行システムを変革する可能性のあるシステムを模索しているようだ。

 

LHV銀行

 エストニアのLHV銀行は、カラードコインや、ビットコイン系の入金認証システムのテクノロジーなどを実験的に運用してきた。様々なブロックチェーンシステムを模索した結果、同銀行は、”ビットコインによるブロックチェーンシステムは最も古く、利用され、そしてセキュア(公開鍵暗号)”で、今後の通貨の運用に最も適している。”と結論づけたようだ。

 多くの他の銀行が他のブロックチェーン技術や、独自のブロックチェーンシステムを確立しようとその方法を模索している中、LHV銀行は、現存しているビットコインブロックチェーンによる信頼できるシステムを使用することを選んだようだ。

 

ニューヨークメロン銀行

 ニューヨークメロン銀行は、ビットコインのP2Pモデルを独自のクライアントサーバーシステムに統合しようと試みてきたが、同時に独自のBK Coinsと呼ばれる社内で社員やスタッフなどが利用できるシステムをローンチしている。

 

CBW銀行

 カンザス州を拠点に置いた、コミュニティバンクであるCBW銀行は、2014年にRipple社と提携し、Rippleプロトコルと呼ばれる、顧客と同社ネットワークとを即座につなぎ取引ができるシステムを開発した。これにより、顧客がリアルタイムに支払いを受け取ることが可能となった。

 

ウエストパック銀行とオーストラリア・コモンウェルス銀行

 オーストラリアにおける二大銀行である、ウエストパック銀行とオーストラリア・コモンウェルス銀行も同じくRipple社と提携しブロックチェーン技術をそのシステムに組み込んでいる。ウエストパック銀行がRippleプロトコルを支払いと取引を追尾する目的で採用したのに対し、オーストラリア・コモンウェルス銀行は国際送金の手続きを素早く行えるようそのシステムとして採用している。