マイクロストラテジーのCEOを務めるマイケル・セイラー氏は、2026年までに10億人が携帯端末を使ってビットコインを貯蓄することになると予想している。

23日のCNBCでのインタビューで同氏は、ビットコインを「有力なデジタル通貨ネットワーク」としてこれまでの支持をあらためて強調した。

数十億人がビットコインを保有する

ビットコインは23日に、大口の売りによって20%以上も下落した。さらにイエレン米財務長官が「非効率」と発言。しかしセイラー氏は、ビットコインがすでに多くの人の生活に入り込んでいることや広範なユースケースがあることから、イエレン氏とは異なる意見のようだ。

セイラー氏はインタビューの中で「ビットコインは平等で進歩的なテクノロジーだということが広く語られていない。将来的に70億から80億人が携帯電話にデジタルゴールドの棒を入れて、貯蓄を行う日が来るだろう」と指摘した。

ビットコインの時価総額は登場以来12年間で1兆ドルを突破。これをGAFAなどのテクノロジー企業の成長と比べると、2〜4倍も早く、急速に普及していることも強調した。

「世界はビットコインを必要としており、5年以内に10億人が自分の価値(貯金)をモバイルに保存し、ビットコインなどの仮想通貨を使うようになると予想できる」

テスラはビットコインの保有量を増加させる

セイラー氏はマイクロストラテジーのビットコイン保有量を増加させ続けている。最新では9億ドルの追加調達を実施すると発表した。

ビットコイン否定派はマイクロストラテジーのような企業は出てこないだろうと主張する者もいるが、23日にCNBCに登場したウェドブッシュ証券のマネージング・ディレクター兼シニア・エクイティ・リサーチ・アナリストのダン・アイブズ氏は、テスラがビットコインの保有量を増加させると指摘。「私は、これは単なる流行ではないと思う。テスラはビットコイン投資を強化し続けると思うし、取引の観点からもそれを見ることになるだろう」

BTC/USD 1-hour candle chart (Bitstamp). Source: Tradingview

ビットコイン価格はテザー社がNY州司法長官と和解したことを受けて下げ止まっている。記事執筆時点では48000ドル付近を推移し、50000ドルがレジスタンスとして意識されているようだ。

クリプトクオントでCEOを務めるジュ・ギヨン氏は「予想通り、『彼ら』は44000ドルレベルを守った。」として、クジラが下落をコントロールしたと分析している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン