フェイスブックの創業者兼CEOであるマーク・ザッカーバーグ氏は、フェイスブックの独自仮想通貨リブラをはじめとするフェイスブックの問題を話し合うため、ワシントンDCでトランプ大統領を筆頭に政治家らと積極的に会談を行った。

ワシントンポストが20日、ザッカーバーグCEOのワシントン行脚を伝えた。報道によれば、ザッカーバーグ氏は19日にワシントンDCに訪れ、米議員らと夕食会を開き、フェイスブックのプライバシー問題や仮想通貨リブラについて話し合った。

「規制当局の賛同なしに発行しない」

報道によれば、ザッカーバーグ氏は上院銀行委員会の委員を務めるマーク・ワーナー議員(民主党)と19日に会談。ワーナー議員に「米国の規制当局からの賛同なしにリブラを発行することはない」と語った。

またジョシュ・ホーリー上院議員(共和党)とも同日に会談を行った。ホーリー議員とは、プライバシー問題について意見交換を行った。ホーリー議員はツイッターで会談の結果をツイートしている

「ちょうどフェイスブックとの会談を終えたところだ。マーク・ザッカーバーグと率直な意見交換をした。FBのバイアス、プライバシーについて真剣に取り組むよう要請した」

トランプ大統領とも会談

トランプ大統領は19日、自らのツイートでザッカーバーグCEOと会談した様子を投稿した

トランプ大統領とザッカーバーグ氏との会談の詳細については明らかになっていないが、フェイスブックを巡るプライバシー問題、そして仮想通貨リブラについて意見交換したと思われる。

トランプ大統領は7月、フェイスブックのリブラについて「頼り甲斐がない」と批判している。「フェイスブックが銀行になりたければ、銀行免許を取得するべきだ」とも述べていた。

「仮想通貨と主張するフェイスブックのリブラは頼り甲斐のないものだ。もしフェイスブックやほかの企業が銀行になりたいのであれば、新たな銀行免許を取得し、ほかの銀行と同じように規制を受けなければならない」

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翻訳・編集 コインテレグラフ日本版