ボア―ド・エイプ・ヨット・クラブ(BAYC)やクリプトパンクスを手掛ける非代替性トークン(NFT)企業ユガラボの共同創業者であるワイリー・アロナウ氏は、健康状態が「着実に回復」しているにもかかわらず、同社への復帰にはまだ準備ができていないと認めた。

「フルタイムはおろか、パートタイムの仕事に戻る準備もできていない。私が必要とされている人たちのために、長く生きなければならない」とアロナウ氏は12月11日に復帰の噂について語った

「健康状態は着実に良くなっているが、まだ激しい変動があり、私にとっては長いマラソンだ」とも述べた。アロナウ氏は、ある日は仕事に没頭したくなるが、別の日には救急室に車椅子で運ばれる必要があると感じることもあると説明した。

ゴードン・ゴナーとの別名も持つアロナウ氏は、心不全の診断を受けて1月末に休職を取った。同時に、ユガラボがネオナチや人種差別的なイメージを使用しているという噂を否定し、「嘘だ」と断言した。

彼は、ユガラボの取締役および戦略アドバイザーとしての役割を続けると当時述べた。現場から退いたとはいえ、アロナウ氏はユガラボの運営を見守り、ユガラボのチームに必要に応じて変更を提案した。「私たちの足を引っ張っていた主要な問題を特定し、2日前の最後の取締役会では、それらの問題に明確に対処した」と彼は語った。

2024年が同社にとって成否を分ける年になるかもしれない中、アロナウ氏は現在のリーダーシップを支持している。「会議を終えて、私たちのリーダーやユガブランド全体に対する信頼が回復したと感じた。2024年にはプレッシャーがかかるが、彼らは皆を感心させるだろう」と彼は述べた。

アロナウ氏は以前、現場を退くことには消極的だったが、病状が急速に悪化したため、仕事を優先順位を下げざるを得なかったと語っている。「限界を超えて自分を追い込んだ。ほぼ毎日12時間働いていた。周りの人たちのアドバイスに従い、バランスを取るべきだった」と彼は語った。

アロナウ氏の休職の約1ヶ月前、ユガラボは新CEOとして、アクティビジョン・ブリザードの元社長兼最高執行責任者であるダニエル・アレグレ氏の就任を発表した

アロナウ氏は、グレッグ・ソラノ氏、ゼシャン・アリ氏、ケレム・アタライ氏と共に2021年2月にユガラボを共同創業した。

同社が開発した有名なNFTには、クリプトパンクス、BAYC、ミービッツ、アザーサイドメタがある。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン