米ドルと1対1で連動するステーブルコイン、トゥルーUSD(TUSD)を発行するトラストトークンは、26日、仮想通貨融資スタートアップのクレッドと提携し、TUSD保有者に利子獲得の機会を提供すると発表した。乱立するステーブルコインの差別化のため、発行者同士で価格戦争が始まるかもしれない。

TUSD保有者は、クレッドのプラットフォームを使うことで、年間最大8%の利子を稼ぐことができる。投資最少額の規定や手数料はない。

また、TUSD保有者はクレッドのウォレットに資金を送る必要がある。送金後半年後から4半期ごとに利子を獲得できる。クレッドのカストディ (資産管理)パートナーは、アップホールド、ビットトレックス ・エンタープライズ、レジャーが含まれている。

トラストトークンの共同創業者であるとリー・レイス氏は、TUSD開始2年目にあたり、「ステーブルコイン活用でより価値ある機会を利用者に提供したい」と話した。

発行者同士で価格戦争か

ステーブルコインは、ビットコインなど仮想通貨と比べて価格のボラティリティ(変動幅)が小さいことから、送金や決済手段での利用が見込まれており、キャッシュレス化推進の起爆剤として業界関係者から注目を集めている。

しかし、現在、数多く存在するステーブルコインの間で差別化ができていない。このため先月、仮想通貨研究者として有名なHasuは、「保有者が利子を獲得できる時代が到来し、ステーブルコイン発行者同士で価格戦争が始まるだろう」と予想していた

今回のトラストトークンの発表は、Hasuの予想が現実となったものだ。

Hasuは、「価格戦争」は、保有者にとっては嬉しいが、発行者にとっては悪夢と指摘。こうしたマイナス要因を考慮されないまま、とりわけドルに連動するステーブルコインに対してこれまで投資されすぎたのではないかと懸念した。