XRP(XRP)の価格は3月初旬から2.00ドル〜2.60ドルのレンジ内で推移しており、明確な方向感に欠ける状況が続いている。ただし、いくつかの要因から、この停滞が近く大きなブレイクアウトに転じる可能性が指摘されている。
リップルによる買収とXRPレジャーのアップグレード
リップルがエコシステム拡大のために進めている戦略的な動きは、XRPの価格上昇を促す重要な要因となっている。
リップルは、プライムブローカレッジ企業ヒドゥンロードを12億5000万ドルで買収し、機関投資家へのサービス強化を図っている。リップルは、自社のステーブルコインRLUSDをヒドゥンロードの各種ブローカレッジサービスの担保として活用するとしている。
リップルの最高技術責任者であるデイビッド・シュワルツ氏は、さらなる買収計画が進行中であることを明かしており、「我々のM&Aチームは非常に忙しい。初期段階から後期段階に至るまで、複数の案件が同時進行している」と語った。
これまでにも、リップルはメタコやスタンダード・カストディなど、伝統的金融機関に関係する企業を買収してきた。加えて、XRPレジャー(XRPL)のブロックチェーンに「プログラム可能性」向上と新たなレンディングプロトコルを追加するアップグレードも予定されている。
最新の提携先であるワームホールとの連携では、XRPLと今後登場するXRPL EVMサイドチェーンにおけるマルチチェーンの相互運用性向上が目指されている。
これはイーサリアムの進化を想起させるもので、スケーラビリティと相互運用性の向上を通じて、XRPの国際送金やDeFi領域での需要拡大が見込まれる。
リップルがインフラとパートナーシップを強化するなか、導入拡大が進めば、XRP価格が現在のレンジを上抜ける可能性が高まる。
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CMEにおけるXRP先物への関心拡大
CMEでのXRP先物の取引が拡大していることも、価格の大幅なブレイクアウトを後押しする材料となりうる。機関投資家の参加と市場の流動性が高まっている。
CMEのレポートによれば、5月19日のローンチ以来、CMEではスタンダードおよびマイクロXRP先物が合計で5億4280万ドル以上の名目取引高を記録しており、機関・個人投資家の関心の強さがうかがえる。
CMEは「XRP先物の導入は、市場の強い関心と広範な参加を短期間で示した」と述べており、初日には15の機関および4つの個人向け取引プラットフォームで1930万ドルの取引があったという。「ETF発行者から個人投資家に至るまでの多様な参加者が、XRP先物に対する力強い需要を示している」と付け加えた。
さらに、上場型の現物XRP ETFが承認されれば、XRP関連の投資商品への資金流入が拡大し、XRPはメインストリーム資産としての地位を強化することになるだろう。
ポリマーケットでのXRP ETF年内承認に対するベッティング確率は現在76%となっている。
XRP価格のテクニカル分析──ブレイクアウトの兆し
XRP価格は大規模なブレイクアウトに向けた準備段階にあると、仮想通貨アナリストのXForceGlobal氏は指摘している。
同氏はXへの投稿で、「1.90ドルへの最近の調整により、上昇トレンドへの加速が可能になる地合いが整った」と述べ、価格がフィボナッチ0.618水準(2.00ドル付近)を再テストしたことに注目している。
添付されたチャートでは、エリオット波動分析により5ドルへのブレイクアウトが予測されていた。
また、同氏は以前の投稿で、今回のサイクルにおける目標価格を20ドル〜30ドルの間としており、Egrag Crypto氏の分析とも一致する。Egrag氏は、対称トライアングルを基にしたフィボナッチ拡張により、8ドル〜27ドルのXRP価格帯を提示している。
ペナントパターンからの上方ブレイクが実現すれば、次の上昇局面として14ドル(現在価格から564%上昇)が視野に入るとされている。
XRPの次の大規模な上昇は、価格が現在の保ち合いレンジ上限である2.65ドルを上抜けた段階で始まる可能性が高い。これにより、3ドル、さらにはそれ以上の価格帯への上昇が開けてくる見通しだ。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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