リップル社はXRPの送金ボラティリティがSWIFTを使った法定通貨の送金ボラティリティの10分の1になると10月31日のブログで検証した。
リップル社のブラッド・ガーリングハウスCEOがこのほど、FOXに対し、「仮想通貨XRPは法定通貨と比較してボラティリティリスクが低い」として、国際送金に取って有用であると述べたことを受けて、内容を検証したものだ。
検証ではXRPと法定通貨のレートで比較。
SWIFTを想定した「米ドル(USD)とメキシコペソ(MXN)の為替レートと、送金時のスポットレートの比較」とODLを想定した「XRPを介したUSD-MXNレートと、USDを購入してからXRPを保持する時間で比較」で比べた。
これらを、3種類の市場状況下で比較した。
比較したのは「直近1ヶ月」と「価格上昇期間(2018年12月13日〜2018年12月27日」、「下落期間(2019年1月1日〜1月31日)」。
「XRP = 3-day Fiat」は、XRPが3日間の法定通貨のみのトランザクションと同じボラティリティになるまでにかかる時間。上昇期間では1時間、下落期間では5時間かかることがわかった。
「Fiat = 1Minute XRP」は1分間のXRPのトランザクションと同じボラティリティになるのに法定通貨でかかった時間。ここでは上昇期間では2時間、下落期間では1時間かかった。法定通貨の送金では1〜2時間の速度にしなければパフォーマンスは同じにならないとした。
「XRP 1-minute/Fiat 3day」は1分間のXRPでの送金と3日間の法定通貨のボラティリティの割合。ここでは大きな違いが見られず、ボラティリティはわずかだった。
このデータからリップル社はガーリングハウスCEOの主張が正しいと主張。XRPの支払いがSWIFTでのボラティリティが最大でも検証では8%に収まっており、10分の1にもならないと結論づけた。