仮想通貨取引所のバイナンスは、2018年の純利益が最大10億ドル(約1100億円)に達するとみている。バイナンスの趙長鵬(ジャオ・チャンポン)CEOが6日、ブルームバーグのインタビューの中で語った。

 ジャオCEOは業績の見通しを示すことで、仮想通貨取引所の成功がマーケットに依存している見方を否定した。

 ビットコインの価格は過去1か月で7000ドルを下回る状況が続いているものの、バイナンスの18年上半期の収入は約3億ドル(約330億円)だったと、ジャオ氏は記者に述べた。

 バイナンスは仮想通貨の取引高で世界トップに位置する。記事執筆時点では過去24時間の取引高は12億ドルにのぼる

 バイナンスは好調な業績を背景に、世界展開を積極的に進めている。今年に入ってからマルタに拠点を開設したほか、ウガンダやバミューダなどでのサービスを展開している。ジャオ氏は、現在のバイナンスのユーザー数が約1000万人に達しているとインタビューで明らかにした。

 世界展開を積極的に進めているのはバイナンスだけではない。フォビやコインベースといった大手取引所も、新しい地域への進出を積極化している。フォビは5日にオーストラリアでサービスを開始したほか、18年第3四半期からロンドンでのサービス開始も予定している。またコインベースは日本への進出を表明している。