現在、いくつかの仮想通貨は2017年半ばの評価額と同等の価格で取引されるほど減少していることから、後発の仮想通貨参加者にチャンスが出ているように見える。しかし、これら仮想通貨は再び上昇するかもしれないし、全く動かないかもしれない。買いには注意しながら、必ず自分で調査が必要だ。

コインマーケットキャップによると、ライトコイン(LTC)は2017年6月11日に、約33ドルの価格を推移していた。記事執筆時点では46ドルほどで、わずかに高くなっているが、過去最高値の365ドルとは大きな開きがある。

イーサリアムは2017年6月11日は340ドルほどを推移し、現在の354ドルとほど同じだ。またXRPも当時は0.27ドルを推移しており、現在の価格は0.24ドルと下回っている。

一方でジーキャッシュ(ZEC)は2017年6月当時、331ドルだったが、現在は56ドルほどで、ライトコイン同様にかつての栄華は見られなくなっている。

仮想通貨は長年にわたり、富を得るためのチャンスを提供してきたが、同じようなチャンスが何度も訪れるわけではない。アルトコインが数年前と同じ価格だったり、大きく下がっているからといって、ここから上昇するとも限らないため、買いどきだとは必ずしも捉えきれない。

現在は分散型金融(DeFi)が仮想通貨業界のアーリーアダプターとして台頭している。貸付やその他の投機的な活動と合わせて、参加者が高い金利を追い求めており、DeFiに関する多くの資産は非常に強気の値動きを見せている。分散型金融(DeFi)のヤーン・ファイナンス(Yearn.finance)のネイティブトークンであるYFIは9月中旬には4万ドルを突破したほどだ。

しかし、DeFiセクターはまだ非常にリスクが高く複雑だ。過去には「Sushi」や「Kimuchi」といった食品名が冠されたプロジェクトが相次いで暴落した。中にはわずか5分で4000ドルから1ドルまでクラッシュしたトークンもある。

さらに分散型金融が今後も継続して生き残れるかは意見が分かれている

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン