資産運用会社ウィズダムツリーは、ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)からニューヨーク銀行法の下で限定目的信託会社として運営するための認可を取得した。

3月22日のウィズダムツリーの発表によれば、信託会社の認可は、同社が個人金融モバイルアプリ「ウィズダムツリー・プライム」をニューヨークでの規制監督の下で立ち上げることを可能にする。

新たな承認により、ウィズダムツリーはニューヨークの急速に進化するデジタル資産分野のリーディングカンパニーになる計画を進めることができると、ジョナサン・スタインバーグ創設者兼CEOは書いている。

「ニューヨーク州金融サービス局は、デジタル資産活動に従事する企業にとっての特別な規制機関である。この長く確立された信託会社認可プログラムは、デジタル資産よりもずっと前から存在し、銀行レベルの規制に基づいており、私たちがイノベーションを活用しつつも顧客保護を犠牲にしない製品を提供することができる」。

この認可により、ウィズダムツリーはデジタル資産の保管サービス、ウォレットサービスの提供、DFS承認のステーブルコインの発行、新たに形成されたエンティティ、ウィズダムツリー・デジタル・トラスト・カンパニーの下でステーブルコインの準備金の管理を行うことができる。

新しい認可を受け、ウィズダムツリー・デジタル・トラストはまず、モバイルアプリ内でウィズダムツリー・ゴールド・トークンとウィズダムツリー・ドル・トークンをローンチする。

同社は、これらの資産に対する準備金を、金融サービス局が提供する枠組みに沿って維持するとしている。

NYDFSの枠組みの下では、ステーブルコイン発行者は資産を準備金で完全に裏付けることが要求される。つまり、準備金の市場価値は、発行中のステーブルコインの価値と少なくとも等しくする必要がある。発行者はまた、ステーブルコインを1:1の交換率で米ドルに換金可能であることを保証しなければならない。